Site Oraclutie
Story of O BBS (Japanese Version)

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MSG: Meta on Thu 19 Mar 2009 by Autel & R***   E-mail   Web Site
Subject: 新掲示板への移転のお知らせ

新掲示板に移転しました。
新掲示板は
http://www.oraclutie.org/hdobbsjp/
です。
詳しくは新掲示板の書き込み、
掲示板新版スタートのお知らせ
-をお読みください。
これ以上の書き込みはできません。ログ保存のためこのままの形で凍結します。





MSG: 0 on Thu 06 Feb 2003 07h49(JST) by Autel & R***   E-mail   Web Site
Subject: ようこそ

O嬢の物語BBSへようこそ。
サイトを見た感想、質問、関連情報などを書き込んでいってください。
ログはこちら
- Log 1(MSG 1 - 31 : 6 Feb - 7 May, 2003)

「O嬢の物語」以外の話題についてはこちらの掲示板や日記



MSG: 32 on Tue 13 May 2003 13h14(CET) by Autel
Subject: 新資料、新O嬢の物語

この掲示板を作ってからぼちぼちと色々な方から貴重な情報をいただけるようになった。

特に、この掲示板の常連、やじうまさんに、掲示板だけでなく、別経路でもいろいろと新しい情報を頂きました。こちらの資料も併せて徐々にアップしていきますが、やじうまさんに、この場であらためてお礼申し上げます。映画についての資料もいただけるとのこと、これで既存のサイトにない斬新なページが作れると嬉しく思っています。

もう一つの一般主題の掲示板では、よしのとしひこさんに、『新O嬢の物語』(辻真稀子訳、マガジンハウス、1988年)の存在を教えていただいた。Amazone jpの紹介を見る限りは、86年の映画『O嬢の物語 第2章』に基づいているのような気がするが、やじうまさんは何かご存知?



MSG: 33 on Wed 14 May 2003 01h06(JST) by やじうま
Subject: 新O嬢

立ち読みしかしたことがありません。内容はたしかその前の週にみてあまりにとほほだった、
第2章の小説版だったと思います、買いませんでした。ペンネームかどうか知りませんが作者
も作者不詳とかかかれていた記憶があります。うろ覚えなのでたしかとは言いがたいです。
O嬢の映画化の権利を最初のジャカン版の時からこの製作者が持っていて、作っていると聞いて
ます。主役が決まってとり始めて主役の女優が脱ぐのを嫌がってああいう中途半端なできだっ
たとか聞きますが。寺山の上海異人娼館もこの人から許可が出ずロワシーからの帰還が
使えなかったと、どこかで書いてました。日本ではO嬢の続編ということでDVDが売れますが
買った人は結構売り飛ばしてて中古屋に在庫が複数あったりします。しかしあの2章は
あんまりフランス人の書きそうな話じゃないと思うんですが。今、調べたら
Eric Rochatって人が製作、監督、脚本見たいです。1作目は製作のみで監督がジャカンで
脚本がSebastien Japrisot勝てんでしょう。クレパックスのVol3ですなようするに。
この人が映画化権にぎってるんだな。



MSG: 34 on Thu 15 May 2003 11h27(CET) by R***
Subject: Eric Rochat

やじうまさん、またまた貴重な情報ありがとうございます。

Eric Rochatについては調査中ですが、何だかいろいろな顔を持っている人の様ですね。
2001年にアメリカで作られた新しいOの映画も、結局日の目をみないのは、多分この人が
原因なのでしょうね。
ジャカン版の脚本家Sebastien Japrisotは今年の3月7日にお亡くなりになったようです。なかなか有名な方だったのですね。

とりいそぎ


MSG: 35 on Sun 18 May 2003 02h16(JST) by やじうま
Subject: 訂正

TVを前にカナダと言いましたが正式にはスペインだそうです。情報の場所は
http://us.imdb.com/
で検索できます。テレビ版もEric Rochat が監督だそうです。ロワシーのセットが似てるのは
このせいですね。日本で販売されたLDにはこの名前は出てこないんですが。
上のデータベースではDirected と Writing creditsとなってます。
1992年製作なのでこの人がまだ版権を持ってるのでしょうかね。
このデータベースに2001年版のことも出てます。読んでみてください。


MSG: 36 on Wed 21 May 2003 01h29(CET) by R***
Subject: merci ! (to Yajiuma さん)

教えていただいたサイト、とても詳しいデーターベースになっていますね。なかなか映画関係では使えそうです。

そして資料ドッサリ、どうもありがとうございます♪
スクリーンの特集、凄い世界に狂喜しております!
70年代の日本って、革新的だったのですね。

というわけで、映画関係のページを徐々にアップしていこうと思っていますので、みなさまお楽しみに。


MSG: 37 on Mon 26 May 2003 13h51(JST) by やじうま
Subject: TV完全版

前に衛星TVでやってLDで出ていたシリーズは日本では7月25日に
5枚組みで発売されるようです。内容はおんなじと思いますしぼかしも
入ってるはずですが。


MSG: 38 on Tue 27 May 2003 23h55(CET) by R***
Subject: Re TV完全版

今この5本のDVDはアメリカのamazonでは売り切れ中ですね。
ついに日本発売ですか。。これは昔2回位衛星で放送していた時に観たことがあるのですが、セリフが英語だったので、気分がでなかったのと(やっぱりO嬢はフランス語を話して欲しいですので)何だかロマンティックさに欠けていたような気がします。テレビ映像のせいかもしれませんが。
ぼかしってないほうが自然ですよね。


MSG: 39 on Thu 29 May 2003 01h43(JST) by やじうま
Subject: いろいろ

 まー、ぼかしはないにこしたことはないですが、判断の基準がいいかげんなのが
むかつきます。どうせやるなら、公開時のO嬢のように濃いバラの花が出てくるくらいの芸を
してもらいたいぐらいです。フランス語以外は明らかに吹き替えた音になるので映画版は
フランス語で聞いてました。知り合いの海外生まれ育ちに言わせると俺達が見慣れていた
チャーリーブラウンのアニメで日本語をしゃべるのは不気味で許せん、と言ってましたが
子供の方も英語なんかで流されても許せんだろうなたぶん。
 元は翻訳にこだわっていたサイトだと思われるのでUSのサイトをみて気になってることを
書いておきます。最近E−BAYのサイトを見てると英語版の翻訳と思われる本を
売ってるんですが表題が "The Story of O ~ erotica sex slave ~ HBdj
Story of O by Pauline Reage. Translated from the original French
こんな売り方をしてるのがあるんですが。これって千草訳みたいなもんなんすかね?
日本の映画の副題を勝手につけてるようなモンなんでしょうが、知らずにすごい変な
期待されてもこまるんだろうな。こんなモンもありました、CONFESSIONS OF O (Story of O's author Reage) 。いずれも story of oで検索するとでてきます。


MSG: 40 on Thu 29 May 2003 12h42(CET) by Autel
Subject: re いろいろ to MSG 39 やじうま さん

「濃いバラの花」、なつかしいですね。たしかにそうでした。

"erotica sex slave" の副題は初めて見ました。海賊翻訳版なのでしょうか。出品者がつけている説明かもしれません。昔はこの手の本が少なかったので、そういう宣伝も多かったようです。

そういえば、オリンピア・プレスから最初に英訳版が出たときに、翻訳があまりにひどくてD.オリーがかんかんになったこと、英訳本の最初の売れ行きがよくなかったので再版(1957)のときに、タイトルを『鞭の教え The Wisdom of the Lash』と変えてしまったことなどが、John de St. Jorre のルポルタージュで紹介されていました。フランス語の本と英語の本の間で、翻訳のときにタイトルをまったく変えるのはよくある(あった)話ですが。

Confession of O は 原題が "On m'a dit" 日本語に直訳すれば「Oが私に語った」という本の英訳です。オリーがポリーヌ・レアージュとして1975年にレジーヌ・ドゥフォルジュという女性と対談したものです(ドゥフォルジュはこれでデビューし現在では有名な作家となっています)。私たちのサイトでもオリーの別の対談集について書いたページにちょっとだけ触れてあります。英語のタイトルはそれこそちょっとばかし変な期待をさせるようになっていますが、読んでも別にレアージュがOのような体験をしたという告白話がで出てくるわけではなく、かなり哲学的な話が多いです。日本語訳は出ていません。1975年のブームのあたりに出せばよかったと思うのですが、期待に沿うような告白話がなかったので引き受ける出版社がなかったのかもしれません。出してくれるところがあれば翻訳したい気もするのですが...もう、たぶんあまり売れる見込みがないのでしょうね。



MSG: 41 on Sat 31 May 2003 02h37(JST) by やじうま
Subject: 題名とか翻訳とか

題名についてはたしかフランスのla Imageは英語でThe Imageで映画化のされてます。
しかし、ネットの検索ではImageでは絞り込めないのでいっしょにaka The paunishment Ann
で、かなり欲しい物が出てきます、多分これも翻訳の題名だったんでしょう、映画用か
どうかはわかりませんが。この映画は英語でしゃべってますが自然ですがO嬢のフランス語
以外はとってつけたようでいただけません。本当はフランス語版があるらしいのですが。
物は出てないようです。イマージュは昔よく出ていた(初期のO嬢などが翻訳された)SM
のシリーズ物のハードカバーの本で翻訳されたものを読んだのが最初でした。題名は
”打ちのめされる女”本の後ろの解説にイマージュの自由訳であるとの記述があり
角川の文庫を読んで見たら、結構勝手に筋を変えていたような記憶があります。いちばん
違っていたのは、最後の責めで針で責めるのを、焼いた鉄の棒を押し当ててましたが。
いくら趣味でも、跡が残らないわきゃねーだろと思ってたら、実際は針で刺す責めだった。
自由訳で印象深かったのはガキのころ角川から出ていたベンハー(映画になったあれです)
別の出版社から4-5センチの新書で出ていたんですが、訳者がはしょりやがってこの文庫版は
1センチにも満たないストーリー解説みたいなモンでした。子供でもなんか違うと思ったもんで
す。
ついでに知ってる限りですが、イマージュは角川、早川、河出から文庫版、映画、公開時に
スチールを使ったハードカバーが角川から、その前に文庫にしたのと同じ挿絵を使った
ハードカバー、2-3年前にKKベストセラーがハードカバーが出てました。ここまでは
見てるんですか。澁澤訳のものがあるとか、他のSM系の作家が下敷きにしたものが数点ある
らしいです。
O嬢が早川から出てないのは後の富士書房だったかのエロティック文庫シリーズに入ってます。
富士書房(まだあんのかな)は早川書房の子会社だと知り合いの本屋がこの文庫のシリーズが
出てきたときにいってました。
参考まで


MSG: 42 on Mon 02 Jun 2003 20h08(JST) by 山田花子
Subject: 初めてのメール

 すばらしいサイトですね。
文体や細部にまで気をくばらないと、本当の理解ができないということが
よくわかりました。といっても私自身はフランス語が全く駄目なので、未来永劫
駄目なのですが・・・
 特に、第一回の持ち物の中に含まれているのは「身分証」という指摘には
感心しました。それを渡す行為も、それを受け取る行為も、意味が全然違ってきます
ものね・・・・。
「神は細部にやどりたもう」でしょうか・・・
 このサイトが末長く熱烈なファンとともに栄えますように・・・・


MSG: 43 on Tue 03 Jun 2003 13h53(CET) by Autel
Subject: 新URL

これまでのサーヴァーに障害が多くなったので、有料のホスティングサーヴィスに移転し、この機会にドメイン名 oraclutie.org を取得しました。ここ数週間、アクセスがかなり遅かったり(特に掲示板のようなスクリプトを使ったページ)、時にはアクセス不可能ということがありましたが、これで改善されると思います。


MSG: 44 on Tue 03 Jun 2003 14h49(CET) by Autel
Subject: re 『イマージュ』、翻訳その他 to やじうまさん

Punishment of Anne は、映画化されたときに付けられた英語のタイトルのようですね。Imageだけでは英語でもフランス語でもあまりに一般的すぎて検索に困るので、本の場合でもやはり"de Berg"のように(発表当時の)著者名を入れて限定しないと検索に困ります。

エロチカでもインタビューに応じていた著者の Catherine Robbe-Grillet には他の著作もインタビュー本もありますが、まったく翻訳されていません。本人は今でも新聞や雑誌などでちょくちょく発言しています。

「自由訳」の『打ちのめされる女』というのは初めて聞きました。『イマージュ』については私もかなり調べたのですが、今までネットでも流れていない情報ではないでしょうか。針の代わりに鉄の棒とはすごいですね。

私は、「行方未知」訳の角川文庫で読んだのがはじめてですが、これは、最初牧神社(1974)からなかなかしゃれた装丁で出たもの文庫化で、この後、他の角川の好色本とならんで子会社の富士見書房に受け継がれています。牧神社の佐藤和宏氏のイラストは角川文庫版にも受け継がれていて私の思い出の中ではこの本の内容と分かちがたく結びついています。以前に牧神社版を古書店で見たとき、角川文庫版より挿し絵が一枚少なくて不思議に思ったことがあります。今10万円近いと言われる牧神社の豪華限定版のほうではどうなんでしょう。私はこれは目にしたことがありません。

「行方未知」訳の版と共存していたのが榊原晃三氏の訳によるもので、これが講談社版(1967。タイトルは『肉体の映像』)、早川書房版(1973)、河出書房新社版(1998、『イマージュ : 甘美なる映像』)と移り変わっています。

K.K.ベストセラーズから出ているのはシックな女性向けの本の訳を手がけて有名な伊藤緋紗子氏による1999年の新訳です。私はこれは読んだことがありません。かつては翻訳者も匿名だった本が、今では逆にブランドイメージになるのかと思うと隔世の感があります。



MSG: 45 on Tue 03 Jun 2003 15h14(CET) by Autel
Subject: はじめまして to 山田花子 さん

書き込みありがとうございます。

なかなか参加者の限られた掲示板なので新しい方に参加していただけるとうれしいです。
私自身、昔からフランス語が出来たわけではなく、逆にこの本を読みながら学んだようなところもあるのですが、その経験で言えば、 逆に好きなものを読むことによって自然と獲得できる「フランス語」もあり、「駄目」と「面白い」の間は一歩の差とも言えます。

「読む」シリーズは、他人の翻訳に文句をつけているようにとられかねないところもあるのですが、そうではなくて、ご指摘のように、翻訳ではどうしても落ちてしまう細部を見るとこの本の魅力が何倍も感じられてくる、それを、この本が好きな人と分かち合いたいという気持ちで発表しています(大もとになった内容は最初は私信でした)。 まったくの自己満足になっていはしないか、ほんとうに読んでいる人がいるのかな?とちらっと思うことがあるので、感想はとてもうれしく思います。ほかにも感想、質問、要望などあったら遠慮なく書いていください。また、山田さんと『O嬢の物語』のかかわりといったようなことがらなどでも。


MSG: 46 on Wed 04 Jun 2003 06h36(JST) by kanjikan   E-mail   Web Site
Subject: サーバ移転

祝、サーバ移転、とでも言いたいくらいアクセスが早くなりいい感じですね。
このサイトはこれからもますます発展していくことでしょう。

いいレストラン、見つけられました?


MSG: 47 on Wed 04 Jun 2003 08h30(CET) by Autel
Subject: re サーバ移転 to kanjikan さん

こんにちはkanjikanさん。さっそく書き込みありがとうございます。

free.frはしばらく前まではかなり早くて気に入っていたのですが、最近とみにアクセスの問題が出てきたので、ついに業を煮やして引越しました。ドメイン名もとったので、これでこの先、住所がホスト先に左右されてなくて済みます。

引越しでどたばたして書き込む時間がないのですが、USO日記、フォーラムとも読みには行っています。Vocation : Clandestine の読書ノート、楽しみに読ませてもらています。

レストランの件ではお手数おかけしました。いろいろ流動的ですが、今二人で話し合っているところです。


MSG: 48 on Sat 07 Jun 2003 02h05(CET) by Autel
Subject: l'Express


Story of O covered by l'Express 1975年のJ.ジャカン監督の映画『O嬢の物語』についてのページを準備中。
やじうまさんからいただいた資料に併せて、こちらでも地元の利で手に入る資料を加えようと、当時の雑誌などを二人で少し調べる。『O嬢の物語』を異例の扱いでフィーチャーしたことで有名なレクスプレス(L'Express) にもあたると、収穫は予想以上。このサイトでかなりのページの記事になると思うが、とりあえず、イントロページを英語版でアップ。他のページ、日本語版はしばしお待ちを。


MSG: 49 on Wed 11 Jun 2003 00h35(JST) by 山田花子
Subject: 感想


○第11回
 うーん、相変わらず小説を読む楽しみ全開の素晴らしい読み物ですね。
こういうお話を聞くと、「滑らかな訳、日本語としてこなれた訳」というのは
なんなんだろう、と思ってしまいますね。

一番のお気に入りはこれですが・・・・

>Oという存在を魅力的にしているこの「orgueil 自尊心、誇り」と、それを裏切るものとして
>の肉体との間の相克は、観点を変えながらこの物語を貫いていく。

あとのご指摘もなるほど、と納得した次第・・・

>まさに背後に「ちょっと、ほんのちょっとでいいから」という直接の声を鮮やかに想起させる。

>まるで生き物のように肌に容赦なく噛み付いていくる様子を皮膚感覚のレベルで想起させる語
> である。

○白いスカートとノラの鞭
-- J.ジャカン『O嬢の物語』未発表場面

 着眼点が素晴らしい!

すべてが整合する推測は、・・・思いついた別の説明は・・・

極めて論理的な文章の運びも魅力です。



MSG: 50 on Wed 11 Jun 2003 09h21(CET) by Autel
Subject: re 感想 to 山田花子 さん

さっそく丁寧な感想ありがとうございます。読んでほしいと思うところをこんなふうにしっかり指摘していただけると、更新のしがいも出てきます。

翻訳について『不実な美女か貞淑な醜女』という本もありましたが、翻訳というのはなかなか難しいものがあります。文学作品の場合は、美女であること自体がまた忠実さの条件にもなっているのでますます話がやっかいです。原文を読むかどうか、その本を読んできた歴史によって、読むときの年齢によって、翻訳に対する評価も変ってきます。「『O嬢の物語』の邦訳版」のページにも書きましたが、良質の複数の翻訳が競合し理解を深めさせてくれるのが一番いいのですが、それとはまた別に、「読む」でやているような注釈の試みも少しは意味があるかと思っています。

映画のほうの話は、これは何といっても資料や情報を提供してくれる yajiuma さんのおかげです。

ちょっと大仰になった嫌いはありますが、白いスカートの話は、まあ言ってみればよくあるトリビヴィア話なのですが。ただ、DVDのキャプチュアやよくあるようなスチールをそのまま掲載してもしょうがないので、人目に触れることのない画像資料を、できるだけオリジナルな話題とともに扱かおうと思っています。こちらも資料とアイディアは先行していますが問題はじっくりページを作る時間です。

英語版へのアクセスも多く、こちらのほうも更新させていかないといけないのと、『O嬢の物語』を離れたメインサイトもあり、それぞれ更新のバランスをとりながらなので、なかなか進みませんが、気長におつきあいください。


MSG: 51 on Mon 16 Jun 2003 02h24(JST) by Vlakie
Subject: 指輪

はじめまして、大変興味深く読ませて頂いております。「O嬢の物語」は英語版でしか読んだ事がないのですが、指輪の描写の所がいまひとつピンと来ないのですが、著者の意図的なものなのでしょうか?

Doris Klosterによる写真集「The Illustrated Story of O」はご覧になられましたか?


MSG: 52 on Tue 17 Jun 2003 12h08(CET) by Autel
Subject: re 指輪 to Vlakie さん

Vlakieさん、はじめまして。

指輪に関しては、私たちも背景に使っている映画のものがポピュラーで、原作のものは確かにあまり注目されていません。

指輪に関する記述とは、「ロワッシーの恋人たち」の章の最後にあるものですね。Vlakie さんが読んでいる英語版は誰の訳になるものでしょうか。初期のオリンピア・プレスのものを除けば現在出回っている版は Sabine d'Estr?e のものと、比較的新しい John Paul Hand(私はこれは見ていません)ものがありますが、d'Estr?e 訳を参照したかぎりでは、訳そのものはかなり正確だと思います。フランス語原文、澁澤訳もだいたい似たようなもので、確かに類似物について現物のイメージがないと、ピンとこない記述かもしれませんが、原作者としては可能な限りに正確に描写したもので、あいまいにする意図は逆になかったと思います。

まず基本の形を教えるのが 英訳で signet ring、澁澤訳で「認証つき指輪」で、フランス語で bague ? sceau とも言いますが、台座の部分が印鑑になったやつ。フランス語では一語でずばりと指す別の言葉 chevali?re (もともとは「bague ? chevali?re 騎士風指輪」という表現から)というのがあって、原作のほうはこの語を使っています。例は、次のようなサイトにいろいろ出てきますが、

http://www.aocbijoux.com/pages/reponse.asp?type=bague
http://www.collier-universel.com/tabl-ba.html

代表的な形は a) OraclutieImage や b) OraclutieImage
ただし、台座の部分が平べったくなくて凸になっているというので、これに近い感じc) OraclutieImage か、d)OraclutieImage こういうスカラベの指輪のようになっているのかもしれません。

この印鑑風だが凸になった部分に金で象眼されているのが、3つのスポークからなる車輪で、スポークのそれぞれがケルト人の日輪(roue solaire, solar wheel)の模様のように渦巻いている。「太陽の車輪」とは、太陽を(彼らにとって重要な技術だった)車輪にみたてるケルト人の信仰に由来し、多用されるモチーフですが、こいういの OraclutieImageは、こにでなされている記述に最も近いのではないでしょうか。

そういえば指輪に関して、映画風のではなく、原作風のを製作したいとだいぶ前から書いている方がいました

http://ps-net.32ch.com/kuresato/kuresatoroom/jewelry.html

が、計画は進んでいるのでしょうか。

Doris Kloster の写真入り本は持っています。写真はたしかにきれいと言えば、きれいなのですが、人物がいかにもモデル(しかも流行のフェティッシュ写真の)という感じなのと、ポーズがみな作為的で死んでいるのが難点です。資料総説(英語版) のページで少し触れましたが、この本に Jean-Jaques Pauvers のよせた序文は、証言としては貴重です。この本や、Leonor Fini, Crepax のものなど、illustrated versions についての解題ページも作らなければいけませんが、まだ手の回りきらない課題の一つです。


MSG: 53 on Wed 18 Jun 2003 23h19(JST) by Vlackie
Subject: 有難うございます

早速丁寧に説明して頂き有難うございます。
私が読んだのはSabine d'Estr?e訳版です。

「メインサイト」の方も楽しく読ませて頂いています。


MSG: 54 on Fri 20 Jun 2003 01h49(CET) by R***   E-mail   Web Site
Subject: Cahier de R***

Vlackieさん、また遊びにきてくださいね。

さて、この度毎日更新モード(?)のR***の手帳、Cahier de R***がスタート致しました。1日目はフランス版Histoire d'Oの本の写真を載せました。

多分SMチックな話題よりも、文学の話題よりも、FOODINGの話題が多くなりそうな予感。。。
Autel様のURAノートともども、よろしくお願い致します。



MSG: 55 on Fri 27 Jun 2003 10h33(CET) by Autel
Subject: ドミニク・オリーの自筆

OraclutieImage
仕事の帰りに寄った古本祭りで、作家の手跡を扱っているスタンドがあるのに出くわす。ファイルをめくってみると、Aの欄に、ドミニク・オリー Dominique Aury の自筆のカードを発見。高鳴る胸と経済観念の戦いを静めるために、R*** の勧めどおり他のスタンドを一回りしてから、戻ってきて結局手に入れる。仕事用の連絡カードで、中身は簡単なメモとリスト。かなりの走り書き。全体は追って紹介します。



MSG: 56 on Thu 10 Jul 2003 11h44(CET) by Autel
Subject: ドミニク・オリーの筆跡

遅ればせながら、上で予告したオリーの自筆メモ書きを紹介する「ドミニク・オリーの筆跡」をアップ。
やはり実物を手にするのは感慨深い。



MSG: 57 on Sun 13 Jul 2003 19h12(JST) by sakipapa   E-mail   Web Site
Subject: はじめまして

はじめまして、サキパパです。
クジラ構文へおこしいただき、ありがとうございます。
こちらこそ、いつも興味深く拝見しています。
みなさま、文学のこととかきちんと分析して論じていらして、知識も読解力も、もっと勉強しなくてはと痛感させられます。逆に、書けること書きたいことを書こうと思ってはじめたのが「エッセ」でなのですが、でも、特にフランス語は基礎に戻って勉強です。

その道の映画通というわけではないのですけど、決して嫌いではないので、面白いのがあったら教えていただければと思います。

鯨岡先生は、最近みえませんね。キープボトル(ジャックダニエル)の期限もきれてしまい、オーナー(咲猫)が飲んでしまいました。かわりに七味唐辛子の瓶がおいてあります。

今後ともどうぞよろしくおねがいします。


MSG: 58 on Fri 18 Jul 2003 00h07(CET) by Autel
Subject: ようこそ to Sakipapa さん

さっそくいらしていただいてありがとうございます。こちらは7月14日を前後にいろいろと落ち着きのない日が続き、すっかりお返事が遅くなってもうしわけありません。

映画のほうはこちらは Histoire d'O を中心に余裕があれば派生するものもとりあげていきたいのですが、本命のほうも資料はたまるが、まとめがおいつかないという状況です。Une vraie jeune fille は一回目の再放送日が7月14日の夜で、これは、TVより花火ということで、見逃してしまいました。来週の再放送は逃さないようにしたいと思っています。

エッセはいつも楽しく読ませていただいています。 **** s'il vous pla?t の ****は何だったかのなと想像するのは楽しいです。いつかこっそり教えてください。



MSG: 59 on Fri 18 Jul 2003 16h13(JST) by 外房生
Subject: Roissy が舞台となった娯楽小説

こんにちは。
 最近になって知ったのですが、Roissy を舞台にした翻訳小説が、今年の1月に出版されていたのです。正確に言えば「ロワシー」という名のリゾートホテルが舞台となった娯楽小説です。書名は『悦楽者たちの館』、原題が、Murder at Roissy です。発行元が次の所で紹介しています。
www.fusosha.co.jp/senden/2003/038352.html

 植島啓司氏の小説『オデッサの誘惑』を読みました。書名の由来は、「オデッサ」というカフェ・レストランでの誘惑という意味です。たくさんの書物からの引用がちりばめられており、『O嬢の物語』からの短い引用もひとつ含んでいる本です。手記・日記ふうに物語は進んでゆきます。作品それ自体で自立してはおらず、おそらくそんなことは目指していない。日本の近代文学の伝統が誇る「私小説」——作者についての事柄を、読者がある程度知っていることを前提にして書かれる小説——、そのひとつといえます。『O嬢』との関連は深くありません。
 植島氏は小説よりもエッセイのほうが面白いと思います。現在、氏は次の所でエッセイを連載中です。
http://shinsho.shueisha.co.jp/aikake/index.html 
そのなかでは「第8回・欲望と抑制のあいだで」などを読まれることをおすすめします。2003年7月18日



MSG: 60 on Mon 21 Jul 2003 05h19(JST) by Autel
Subject: 最新書き込みチェックページ

このサイトには、日本語のものだけでもBBSが2つ、日記のようなものが2つあり、確かにちょっとややこしい。

巡回しないでもこれらの最新書き込みををいっぺんにチェックできるページを作りました。よろしければご利用ください。

Latest Posts in BBS' & Journals



MSG: 61 on Sun 20 Jul 2003 22h25(CET) by Autel
Subject: John Warren, 植島啓司 to 外房生 さん

おひさしぶりです。またいろいろと情報ありがとうございます。

John Warren の Murder at Roissy は以前に Retour ? Roissy について調べものをしていて、検索でひっかかってきたので、ネットに出ている紹介文や、短い抜粋は読んだことがありますが、邦訳されているとは知りませんでした。機会があったら覗いてみたいと思います。作者のJohn Warren 氏の名前は、ニューズグループでときどき見かけますが、改めて検索してみて、公開チャットのログを見つけました。
http://cuffs.com/submission/johnwarren.htm
また
http://www.diversifiedservices.biz/home.htm
は、本人のやっている商用サイトで、BDSMに関する自著、他著、SMグッズなどを手広く扱っています。


紹介していただいた、植島 啓司氏のエッセイ、(全部ではないですが)ひとわたり読みました。氏が大学を辞めたというのはこれで初めて知りました。氏の書いたものについては、いわゆる「ニューアカデミズム」風のものしか、知らなかったので、ちょっと意外でした(競馬好きの話は聞いたことがありますが)。

色川武大(阿佐田哲也)について触れながら書かれた、

「かつての川上宗薫もそうだったが、いわゆるアウトサイダーの作家たちだけが感じとれる現実というものがある。彼らは、普通の人々がつい見逃してしまうようなさりげない出来事、そんなところにむしろ生きることの歓びを(そして、意味までも)嗅ぎとってしまうのだ。それこそ、本来、文学そのものの存在理由だったのではなかろうか。」(第17回・屋根裏の日々)

というくだりは、氏が自らこの連載エッセイに託しているもののようにも思われ、印象に残りました。正直言って、「(新)文壇」交友録風のところや、「預言の誘惑」(ブルデュー)すれすれのスポーツ・芸能時評は、日本に長くいない者の目には、ぴんとこないというか、時に安易に映りますが、著者が自分のギャンブル好きにからめて言う「むしろこれは書き手の王道を歩んでいるのかも」というのが、実はそうした部分もひっくるめて、日本文壇の伝統に即してあてはまるのかもしれません。




MSG: 62 on Sun 20 Jul 2003 22h35(CET) by Autel
Subject: 欲望と抑制、猥褻と規律 to 外房生 さん

植島氏の連載エッセイの8回め「欲望と抑制のあいだで」も興味深く読みました。奥の深いテーマで、また俎上にあがっているゴードンの著書『欲望と抑制のあいだで Desire and Denial』を知らないので、つっこんだことは言えませんが、宗教への理解にはほど遠い身としては、そしてこのサイトの趣旨に即していうと、私自身は、欲望と抑制の葛藤のエネルギーががもたらす宗教的超越よりも、それと隣合わせの性的法悦、または、そこに行き着き損ねて起きる途方もない淫蕩、さらに言うならその中間の領域(ある意味で好色文学の王道)に興味があります。中間領域といってももちろん幅広く、このサイトで取り上げたものでいえば、表向きは宗教的領域にあるもの(フェヌロン)からカリカチュラルな修道院の淫蕩(『ガミアニ』)までといろいろですが。

このテーマに関連して、ハヴロック・エリスがその日記の中で好色文学の書き手に関して触れているこんな一節を思い出しました :

人生という舞台を注意深く観察する修練を積んだものだけが、舞台の裏側を暴くことで絵柄を完成させる試みに成功することができる。我々の西欧社会で猥褻であった偉大な作家はその大部分が教会で教育を受けた者であるのはそのことによる。彼らは、美学的に猥褻であるために、教会の規律を、教会の世界観を必要としたのである。いいかげんで規律のない小物が、どんなに努力しても、ちゃんと猥褻になれないのも同じ理由による。偉大な者だけが真に猥褻になれる...(Havelock Ellis, Impressions & Comments : Third (and Fial) Series, 1920 - 1923 (London : Constable, 1924)、 1922年11月27日の条より)

猥褻になるのも修養がいるとなると、たいへんだ...が、できるだけ猥褻になる手段として存在価値のある「規律」という考えは悪くない。



MSG: 63 on Mon 21 Jul 2003 23h19(CET) by Autel & R***
Subject: STEFAN Prince on exhibition

『O嬢の物語』を主題に制作を続けているイギリスの画家、Stefan PRINCE氏より展示会の連絡あり。彼は『O嬢』を主題にした本格的なサイト storyof.co.ukの作者でもあり、Oraclutieを訪れる多くの方にもおなじみでの名前ではないかと思う。今回の作品は特に『O嬢』に関連する題はつけられていないけど、『O嬢』シリーズと作風は同じ。イギリスでスケジュールの合う方は覗いてみてはいかが。

Masquerade the Poets "Masquerade: the Poets" oil on canvas (142cm x 107cm)
by STEFAN Prince
is currently on show as part of
The Cheltenham Group OPEN EXHIBITION 03
15th to 31st July 2003 (10.00am - 4.00pm daily)
Pittville Gallery, University of Gloucestershire
Albert Road, CHELTENHAM, Gloucestershire
GL52 3JG ENGLAND



MSG: 64 on Mon 25 Aug 2003 01h32(JST) by やじうま
Subject: 近況

無沙汰しています。やじうまです。書きこみが全然無くなっちゃったようですね
US版のテレビシリーズ版は在庫限りの廃盤になったようです。USでの話ですが。
この日本版が7/25日に出る予定で期待してたのですが発売中止
でいつにいつかわからなくなってます。ドイツではボックスセットで販売してる
らしいんですが。日本の輸入系スプラッター映画の詳しい店に
NECRONOMICON というイタリアのらしいエロ、グロ、スプラッターの
専門ビジュアル誌が入っていたので3号のJournal 'O' Featureが無いか
聞いたら偶然入ってきたものなのでわかりませんでした。
4号には未完成に終わったKenneth Anger のインタビューだったそうですが
未公開の写真とか出てたら見てみたかったかな。言葉がわからんのでインタビューに記事
見てもしょうがないし。しかし版権でもめたと聞いてるので、彼はレアージュ=オリ−を
知ってたんですかね。1961年当時のことだそうですが。
暑いそうなのでコンピュータを壊さないように。
R*** さんが来たからかもしれませんがやっと日本も2日ほど暑いです


MSG: 65 on Tue 26 Aug 2003 14h08(JST) by R***
Subject: Re: 近況 やじうまさんへ


やじうまさんお久しぶりです。やっとビールが飲めるような陽気になったと思ったら、また今日から梅雨入りですか?
TVシリーズ版の「O嬢の物語」の発売無期延期、残念ですね。ドイツ版、調べてみますね。

遅ればせながら、「上海異人館」のDVDありがとうございました。Oの続編という形式で見なければ、作品としては面白いですね。


MSG: 66 on Wed 27 Aug 2003 01h20(JST) by やじうま
Subject: R***

結局天気は崩れてないけど暑い。酒はほとんど飲まないので水とお茶ですかね。
飲食店をやってる知り合いが”こういう店ってモンは一杯ぐらいビールとか
アルコール飲料を飲んでくれないと儲からんのじゃ”と怒られてなるべく一杯だけ
飲むようにしてますが。日本酒?ワイン?なにがうまいの?って感じです。
渋谷のブックファースト?
勤務先のものすごい近くですね。仕事がえりにちょくちょく行ってます。
3階(技術書)のレジ前にフリーズドライの宇宙食を売ってます。ストロベリーと
アイスクリーム(冷たくない)は一度試してください話しの種になります。
さくさくのイチゴとアイスクリームってのが笑っちゃいます。
化けてる字は一番上の部分がEUCのコードでかかれてるようですがもしかして
LINUX系のシステムの使い手でしょうか。




MSG: 67 on Sat 30 Aug 2003 13h56(CET) by R***
Subject: ブックファースト

渋谷のブックファーストは、私もオープン当時は毎日の様に通っていました。なかなか使える本屋だと思います。でも残念ながら、宇宙食はゲット出来ず。やじうまさんの書き込みは成田空港のラウンジで読みました。。。次回に期待!
私が帰ったので、また日本も涼しいらしいですね。。。




MSG: 68 on Sun 31 Aug 2003 23h44(CET) by Autel
Subject: To Yajiuma さん

こちらこそご無沙汰しています。宿題もたまるいっぽうで。クレパックスが亡くなったときに追悼ページを書こうと思ったのも機会を逸してしまいました。

何せ40度近い暑さ。サバイバルがやっとでしたが、やっと乗り切ったと思ったら、Yajiumaさんに注意されるまもなくマシンが一つおしゃかになってしまいました。ファンがいかれていたのを気づかずまわしっぱなしにしていて CPU が熱死。マザーボード交換のはめに。ハードディスクは無事なのでデータは何ともないのですが、なんとも間抜けな話です。

今Linuxを使っているわけではないのですが、EUCはフランス語のアクセント付き文字の処理との相性がよかったので、以前から使っていたのを今でもひきずっています。

Kenneth Anger の Story of Oについては、情報が少ないですね。storyofo.co.uk のStefan氏も、情報求むの掲示をいつも出していますが、まとまった情報はないようです。そういえば ドミニク・オリーと彼女の『O嬢』の執筆をテーマにした映画の話が今進行中ということですが詳細は不明です。『O嬢』の映画化もまた新企画(Untold Pleasuresとは別)のが進行中らしいのですが、これに関しては詳細どころか、断片的な情報もほとんど伝わってきません。Stefan氏は何か知っているらしいのですが、具体的なことについては「何も言えないことになっている」としか言ってくれません....また死に企画にならなければいいのですが。


MSG: 69 on Wed 10 Sep 2003 01h11(JST) by やじうま
Subject: 劇画

きょう、ブックファーストに行ったら上海異人娼館の公開当時に新聞で連載されてたらしい
上村一夫の劇画版がありました。スポーツ新聞の連載らしくまーそこそこのできですね
馬鹿みたいにでかい装丁で持って帰るのにも困る(薄いんですが)新聞の切り抜きを
スケッチブックに貼った感じで買いませんでした。
内容は映画の筋だけを追ったダイジェスト(あれの全部をされても困りますが)でした。



MSG: 70 on Sun 14 Sep 2003 14h53(CET) by R***
Subject: やじうまさんへ

「上海異人娼館」でしたね。MSG65の私の発言は間違い。
ドイツではボックスセットで販売してるらしいというTVシリーズ版ですが、ドイツのamazonでは見つけられませんね。どこか闇のルートなのでしょうか。


MSG: 71 on Thu 18 Sep 2003 18h24(JST) by 外房生
Subject: 森奈津子女史、『O嬢の物語』を選ぶ

こんにちは。『官能小説家』の著者である高橋源一郎と官能小説研究会との共編による小説読本・『この官能小説がスゲェ!』(2001年1月、KKベストセラーズ)のなかに、「著名人が選ぶベスト・エロス・セレクション」という章があり、小説家の森奈津子女史が次の5冊を選んでいました。『ナチュラルウーマン』『O嬢の物語』『お柳情炎』『眠り姫、官能の旅立ち』『西条秀樹のおかげです』(最後のものは森女史の本)。『O嬢』についての文章をご紹介します。

 1954年に発表されたバイセクシュアルM女小説の古典、ポーリーヌ・レアージュ『O嬢の物語』(河出文庫)も忘れてはなりません。女主人公Oは、ある日、恋人によって郊外の城館に連れて行かれ、そこで男たちの共通の奴隷として調教を受けます。下着の着用は許されず、コルセットで締めつけられ、エロティックな衣装を着せられ、そして、日々男たちに三つの穴を犯され、鞭打たれるのです。
 着目すべき点は、Oがモード・カメラマンとして経済的に自立した女性だということでございましょう。古風な女ではなく、時代の最先端の仕事に就いている有能な女性が、この責め苦をすんなりと受け入れるのです。ああ、Oは知っていたにちがいありませんわ! SMプレイにおいて真にご奉仕を受けているのはMだということを!
 Oは城館から戻った後、美貌のモデル、ジャクリーヌに恋をします。Oはジャクリーヌが自分と同じように男たちの責めを受ける様を想像しては、ますます彼女への執着を深めるのです。そんな時、Oの新しい主人となったステファン卿は彼女に、ジャクリーヌを城館に連れてくるようにと命じます。Oは彼女をそんな目に遭わせてはいけないと考えますが、ステファン卿には逆らえません。このあたりの葛藤が、わたくしにはたまりません。まさにマゾ心のツボでございます。
 ラビアに穴を開け金属の円盤を下げられたり、尻に主人の頭文字の烙印を押されたりというO嬢が受ける責め苦にはあまりピンとこないという方々には、団鬼六作品などいかがでしょうか。作中では、悪漢どもが上流夫人や男勝りの美女を「苦痛」ではなく「恥辱」で責めて責めまくる地獄絵図が展開されるのです。(以下略)

森奈津子女史は自身バイセクシュアルであることを隠しておらず、主人公がバイセクシュアルの女性である作品も書いています。(2003年9月18日)


MSG: 72 on Mon 22 Sep 2003 02h47(CET) by R***
Subject: Re: 森奈津子女史、『O嬢の物語』を選ぶ

森奈津子女史の本は残念ながら読んでいないのですが、なかなか着眼点がおもしろいですね。私は実は全くレズッ気がないもので、O嬢の中でも、ジャクリーヌの部分はいつもとばしてしまうのです(笑)。アンヌ・マリーのシーンは好きですけれども。。
Oが自立している女性だというのは、とても共感できます。自由意志でもって従属しているというのが、とても大切なことですね。そこにあるのはやはり愛の力だと思うのですが、幾つか読んだ団鬼六作品には、その愛の部分が欠けている気がするので、団鬼六作品には入りこむことができませんでした。今読めばまた違った感想を持つのかもしれませんが、10代の頃に読んだので、まるで大人の世界でよくわからなかったというのが、素直な感想かもしれません。


MSG: 73 on Wed 01 Oct 2003 15h09(JST) by Elenore
Subject: はじめまして

「O嬢」について検索していたところ、こちらのサイトにたどり着きました。私はフランス語はまったく理解できませんので「O嬢」は翻訳で読むしかないのですが、どうもしっくりこない部分が多かったというのが実情です。それでこちらの「読む」シリーズをじっくり読ませていただきまして、なるほど、なるほど、と深い解釈に納得しました。どなたかも書かれておられますが「紙→身分証」、「スリッパ→ミュール」などの当時の時代背景とあわせた解釈など、翻訳では分からない部分が合点できて大変ためになりました。この「読む」シリーズ、今後も続けてください。お願いします。


MSG: 74 on Fri 03 Oct 2003 01h33(CET) by R***
Subject: Elenore さんへ

ご訪問、ご記帳ありがとうございます♪

「読む」シリーズ、私も更新を心待ちにしているひとりでもあります。今Autel様がかなり多忙な時期でして、じっくりと取り組む時間がとれないというのが実情なのですが、そろそろ更新もありそうな気配もございます。
気長におつきあいくださいね。



MSG: 75 on Thu 30 Oct 2003 17h19(JST) by やじうま
Subject: ドイツ語

ごぶさたです、質問のドイツ語のBOXですが
ここで扱ってるとの情報がありますがドイツ語吹き替えみたいです。
www.die-geschichte-der-o.de/
ここで扱ってるドレスを女性が着て出てきたらちょっと引いちゃいますかね。
http://www.okleid.de/
以上の情報はStefanさんのページにリンクがありました。
うちのLDはどっか傷がついて再生不能でした(特に1が)日本語のDVDは
どうなるんでしょうか、現在中止になったまんまです。
さて、
職場でスペイン語の勉強をしている女の子に
スペイン語の入ったDVDは無いですかねといわれたので
US版のO嬢を貸したところ、よくみたいから英語(翻訳を仕事にできるレベル)
か日本語の本を貸せと言うので貸しました彼にも見せたらしいのですが
その気になってはじめたらどうしようと言ってましたが、さてさてどうなりますかね。




MSG: 76 on Wed 05 Nov 2003 02h28(CET) by R***
Subject: ドイツのサイト

やじうまさんお久しぶりです。
情報ありがとうございます。
Oグッズが満載のサイトですね。DVDは150euroということですが、今の私にはちょっと手が出ないです。。
衣装のサイトは、英国等のフェティッシュ・パーティーでもない限り、なかなかお目にかかれないような気がしますが、可愛いですね。

ところで、職場の女性に「O嬢の物語」を布教しているなんて、感動です。彼女のその後が知りたいです(笑)。


MSG: 77 on Tue 25 Nov 2003 12h32(CET) by Autel
Subject: 久々の更新

更新を再開し、メインサイトのほうから手をつけはじめましたが、HdOのほうも、まず「読む」の第11回をアップしました。

他にもまだちゃんと紹介していない資料もありますが、まずは、このサイトの発端となり、日本語版の屋台骨である「読む」をアップデートしました。きづいたら半年以上ぶりの更新ということになります。Elenoreさん、励ましていただいてありがとうございます。ペースを取り戻していきますので、今後ともよろしくお願いします。

やじうまさん、外房生さん、せっかく情報をいただきながら、お返事のほうもR***にすっかりまかっせきりになってしまっていました。私のほうからタイムリーに直接するお返事するきっかけを逸してしまいましたが、よせていただいた情報について、こちらの掲示板の書き込みや他のページで発展させるようにします。どうか末永くお付き合いください。



MSG: 78 on Sun 30 Nov 2003 00h24(JST) by 山田花子
Subject: 御礼

久しぶりの更新、わくわくしながら読みました。あいかわらず眼光紙背に徹する解釈・・脱帽
です。ルネが、鞭の種類を特定する場面・・冷酷さが描かれているのはよくわかりましたが、
ルネが心の底からそうしたいと思って言っているのか、「恋人であっても冷酷にあつかえると、他の男たちに認めてもらいたい」と思って言ったのか、という点が気になりました。迷いがなく、誰がなんといおうと自分の気持ちを貫くというよりは、ルネにはどこか未熟でひ弱な印象がつきまとっているような気がするのですが・・・妄言深謝。


MSG: 79 on Sun 30 Nov 2003 00h05(CET) by Autel
Subject: 山田花子さんへ

さっそくコメントありがとうございます。ほんとうに久々の更新で、以前に読まれていた方がサイトを忘れてしまっていはしないかと心配していたのですが、以前にも増して励まされるお言葉を頂きほっとしました。

ルネの性格・行動についてですが、「読む」のほうでも示唆したように、この部分に論理的に描かれている「冷酷」さが、全体の他の部分のルネの像からどうも浮きたって、言ってみればちぐはぐに見えていました。実をいうロワッシーの最初の部分、だいたい今読んでいるところの少し後あたりまでに、かすかですが、その後ろの全体と矛盾をきたすところがあり(これについては後の回で触れてますが)、このルネ像の不安的さもそのうちの一つではないかと思っていました。となると作品をフィクショナルな世界の中で完成したものとして読むという態度からはずれるある種のルール違反となってしまうのが気になっていたところです。

が、なるほどおっしゃるとり、この浮いた部分を、ルネの「強がり」特に「初心者」のそれとして解釈すれば、ルネ像をゆらぎを、作者の筆のゆらぎではなく、彼の内面的なゆらぎの一部として解釈し、あらためて−−ゆらぎをも含めて−−一貫した像をルネに与えてやることができます。映画や演劇などを作るさいに、このときのルネの表情をどう定めるかというときに重要なポイントとなりますね。

適切なご指摘ありがとうございました。これからも疑問点やご意見があれば遠慮なく書き込みをお願いします。とり急ぎお礼まで。


MSG: 80 on Fri 05 Dec 2003 02h19(CET) by Autel
Subject: ナヴィゲーション環境整備

ここ数日は、メインサイトの環境整備。メインサイトは英・仏語主導で始まったので日本語でのナヴィゲーション環境が悪かった。その一方日本語版のページのほうが多くなってきて、入れ物と内容の関係がちぐはぐになっていたのをやっと是正する。日本語のちゃんとした目次を作り、索引の整備を試みる。

ほんとうをいうと索引の整備はまだ終わっていない。このサイトはページ作成先行型で、もともと明確なトップダウン構造がない(実は一種の隠れwikiなのです)。そのため、どこかからはリンクで行けるには行けるのだが、迷路の奥に隠れているようなページがどんどんできたきた。それはそれでいいと最初から思っていて、基本的精神はあまり変わらないのだけれど、それにしても自分でも作ったことを忘れたページが増えてきたのは困ったもの。これでは他の人が行き着けるわけがない。

『O嬢の物語』関係にもその傾向がある。そこで内容拡充の準備として棚卸しをしてみようということになった。まずドミニク・オリー関係の内容の整理を行う。やってみて、「あれ、そういえばこんなのあったんだな」という気持ちと、「あれもまだこれもまだ」、「ちゃんと書いたものよりも生データの羅列のほうが多すぎる」というあせりとが交錯する。

「読む」を頻繁に更新しなければいけないのはもちろんだが、書きたいけど書いてない話題、せっかく手元にあるのにまだ紹介できないものも多い。特に映画関係はやじうまさんに借りができっぱなし。英語先行で日本語にしていないものもあれば、日本語先行で英・仏語にしていないものもある。英仏語ページへのアクセスも多いのでこちらの更新もおろそかにできない。『O嬢物語』と独立にメインサイトは存在しており、われわれの今生きている軌跡を残す場としてこちらも大事にしたい...これの仏語版にも実は他サイトからのリンクがあって読者がまあまあいるのだが、更新が大分おろそかになっている...等等と、いつものぐちになる前にこの辺でやめておきます。要はちゃんとしたコンテンツを少しでもいいから毎日アップすればいいだけのことなのですが。ただ、先ほど書いたような目的で、ここしばらく、今ある情報の交通整理による水増しアップデート的なものもあるかもしれませんが、サイトを充実させる必要段階と見てやってください。


MSG: 81 on Wed 17 Dec 2003 23h37(CET) by Autel
Subject: Norway's Most Stolen Book

The TIMES の8月20日号によると、ノルウェーで『O嬢の物語』の書店で万引きされる本第1位の栄誉?に輝き、ノルウェー語版の版元は今、本に「ノルウェーで最も万引きされる本」とうたった帯をかけているそうだ。

『O嬢の物語』好きのジャーナリストやアーティストでやっている小さな不定期メイリングリストに、縁あって、しばらく前から入れてもらっている。新作映画関係のネタがときどきまわってくるが、一応オフレコという約束なので、残念ながらサイトにそうそう書けない。最近とだえているなと思ったら、ひさびさにクリスマースカード代わりに回覧されてきたが、特にネタはなく、その代わりこんな笑い話のような小報が。誰か帯の写真を撮ってメールに添えて欲しかった。

ノルウェーといえば、Operaブラウザーの開発元がこの国の会社だ。このブラウザー、ロゴが O なので(それだけが理由でもないが)、Oraclutieサイト「推奨ブラウザ」ということにしている。宣伝ページも作ったが多分見たこととのない方が多いと思う。そういえば、別にOpera Software社に報告してもいなかった。



MSG: 82 on Wed 03 Mar 2004 20h15(JST) by murafu   E-mail
Subject: 指輪の再現

はじめまして。「O嬢の物語」で検索していてたどり着きました。原作に出てくる「指輪」の再現に取り組んでいます。
再現に取り組んでいるという話は時々拝見するのですが、実際に出来たものを見たことがありません。

教えていただきたいのですが、chevali?reというのは、封蝋後にマークを押すものなのでしょうか。先の書き込みにあるようなスカラベ風と用語的な区別はあるのでしょうか。

triskelionもイメージがよく分からなくて検索したら、以下を見つけました。

http://alt.com/magazine/articles/article/15916.html

概要は、triskelionがBDSMのemblemとなっている。これはO嬢の物語に書かれていたからだというものです。
たたし、ここに書かれているものは原作とは少し異なるようです。貫通した穴が開いているなど、変化があるようです。この辺のヨーロッパでのBDSMの流れなど何かご存知でしょうか。


MSG: 83 on Sat 06 Mar 2004 17h56(CET) by R***
Subject: murafuさんへ

書き込みありがとうございます。
指輪についてはよくメールもいただきますが、再現はなかなか難しい作業のようですね。私たちはあまり物には執着しないところがあるので、皆様方の探究の深さにはいつも2人で脱帽してしまうことがあります。近々Autel様の方から返答があると思いますので、また覗いてみてくださいね。
完成したOring、私も手にしてみたいものです。


MSG: 84 on Tue 06 Apr 2004 11h41(JST) by やじうま
Subject: 新・O嬢の物語

日本では東映がつくった「花と蛇」がヒットして調子付いたのかSTORY OF O Untold
Pleasuresを新・O嬢の物語で初夏公開だそうです。上映中の映画館が同じ。
映画の公開日にDVDの発売日を告知しているのでロングランさせるわけにいかんの
ですかね。しかしこの情報を知ったのがe-bayのサイトに出品されてた
Japanese mini poster - STORY OF O - NEW から調べてわかりました。
物語はTVの完全版といわれた物に近いようです。



MSG: 85 on Fri 09 Apr 2004 17h40(CET) by R***
Subject: re: 新・O嬢の物語

やじうまさん、お久しぶりです。
そしてビッグ・ニュース、ありがとうございます!!このニュースって、まだほとんど出回っていないのではないでしょうか。さすがやじうまさんですね!
もうちょっと詳細がわかれば、storyofo.co.ukのStefanさんにもおしえてさしあげたいですが・・・。
Autel様に東京行きの計画をたてていただきたいものです。映画公開記念Oraclutieオフ会、何てものも企画したいなんて思ってしまいます。
ところで新しい「花と蛇」って、おもしろいのでしょうか。


MSG: 86 on Sat 10 Apr 2004 15h45(JST) by やじうま
Subject: 映画

花と蛇はご存知かと思いますが団鬼六の代表作のあれです。日活ロマンポルノで
何度もこれを下敷きに映画化されてますが、今回の違いは比較的一般作が多い東映が作ったこと
により、若干金がかかってます、最大の売りは主演の杉本彩でしょう。
http://hanatohebi-movie.com/
ここが公式サイトです。がんばって日本に来なくても六月にDVDの販売開始が決定済みです。
公開版は映倫が因縁をつけてたみたいで切ったりしてるらしいので完全版とかいって
海外用にもっとえぐいのに期待してるんですが。
新O嬢はebayのポスター(多分チラシ)の出品をみて知りました。googlで検索したら
試写会の受け取った人の日記が出てきてその他の情報を得ました。配給はマグザムと言って
B級作品のアクションとかを専門にしているレーベルなのでかなり心配ですが。
そういえば、ケーブルTV用のシリーズ版のO嬢のDVDのBOXが手に入りました。(US版)
日本でぼかして見えなかったシーンにぼかしは入ってないんですが、見てのなんだかなー
な映像でした。中にO嬢にまつわる静止画の映像が入っていて製作者が同じせいか第1作、2章
が混ざっていて76年公開当時のパリのプロモーションの写真などが多数入ってました。
当時の海外のプログラムの写しとか、本編よりおもしろい。なんならキャプチャーデータを
個人的に送ります。



MSG: 87 on Sun 11 Apr 2004 09h20(JST) by 山田花子
Subject: 感想

久しぶりの更新・・待っておりました。
>残念ながら、このストンという感じ、さらには一連のアクションが終り、次に何が始るだろうと期待させる
>感じを翻訳で再現するのは至難のわざとなる。

翻訳の実況中継を聞いているような生々しさですね。なるほど難しい!

>この呼鈴とは具体的に何であろうか。
 こういう考察が痺れます。個人的にはもし使用人を呼ぶなら小さな「チリンチリン」と音を立てる小さな鐘であって欲しいし、Oと同じような「奴隷」をよぶならブザーがふさわしいような気がしますが・・

>つまりOが「着る」のではなく人がOに「着せる」のである。ここでは多くの日常的な動作についてOは動作の主体ではない。

 こうでなくてはなりません!!

>「Oの滞在中には城館にいなかった、Oに実際に会ったことのないロワッシーの客にでも、それを見ればOがある種の女性
>だということが分かるような目印」ということである。

 これでよくわかりました。奴隷同士が認識するサービスではなく、あくまで顧客に対するサービスでなくてはならないのは当然ですね。ここを峻別してもらわないと、「客」と『奴隷』の境目が曖昧になってしまいますもの・そうであれば、なるほど
必要なのはOがロワッシーを出るときだけですものね。

>恐らく、指輪を導入する場所について作者に2つのアイディアがあり、この個所は放>>棄されたアイディアの痕跡をとどめる、
>実際には必要のないパッセージだと考えられてならない

 まったく同感ですが、こういうところが残っているのが、読む楽しみでもあります。より根源的には、指輪にしろ、なんらかの印にしろ、どのような意味を持たせるべきか、という点についていろいろなアイデアがあったかもしれない、なんて勝手な想像を
してしまいます。(たとえ外の世界では通常の人間としての生活をしていても)?奴隷に常に自分の身分を思い知らせる、という意味を持たせることも可能でしょうし、ご指摘のように、?顧客にその存在を見分けさせる、という意味を持たせることもできます。しかし、ロワッシーでの生活が本当に身についているなら、?は不要であろうし、(刻印は精神の奥底にしっかりとついているはずでしょうし)?がが本当に必要なら外見からではわからない身体の奥底に刻みつけられ、奴隷自身が、二十四時間その存在を意識するようにすべきものでしょうから・・

 うーん、ずいぶん昔に読んだので記憶が曖昧です。乱筆深謝・・・ 今後も楽しみにしております。


MSG: 88 on Mon 12 Apr 2004 17h05(CET) by R***
Subject: レスです

やじうまさん、山田花子さん、書き込みありがとうございます。

The Story od O:Untold Pleasures、新・O嬢の物語ですが、おしえていただいた配給会社の宣伝ページをみると、内容はかなり原作とかけ離れているようで、少しがっかりしましたが、とりあえず観てみたいものです。BOXセット、手にいれられてよかったですね。フランスでパンフというものが存在しているのか(前にAutel様と映画図書館へ行った時には手に入らなかったのですが)、未確認です。現在のフランスの映画館ではパンフレットというものは売られていないので。

山田さんのように丁寧に読んでくださる方がいらっしゃるというのは、とても嬉しく思います。実は第13回も続けてアップする予定だったのですが、ここ数日またもやAutel様が倒れていますので、今しばらくお待ちくださいませ。


MSG: 89 on Thu 22 Apr 2004 15h43(JST) by やじうま
Subject: トラッシュフィルム

世の中探せばいろいろあるようで有名なジャカン版、第2章、テレビ版
未完成の版(ケネスなんとか作ったやつ)、のほかに、トラッシュフィルムで有名な
ジェスフランコがやっぱりつくってたんですね。サドの作品を下敷き(?)にして
作ってたのがあるのは知ってましたがSEXUAL STORY OF O(84年スペイン)
HISTORIA SEXUAL DE O だそうで
インターネットデータベースだやはり下敷きだけでとまったく別物だそうです。
著作の管理をしてる人が見たらきっと怒るんだろうなーー


MSG: 90 on Sat 24 Apr 2004 19h10(JST) by エロおやぢ
Subject: TV版発売か?

 やじうまさんお勧めのTV版「O嬢の物語」がいよいよ発売されるようです。 「O嬢の物語」でネット検索をかけてみたら、ヘア無修正完全版と銘打ってアミューズソフト販売から6月25日に発売されるとのことです。

http://www.dvd.netyokocho.jp/catalog/ASBP-2518/
http://store.yahoo.co.jp/digiconeiga/asbp-2518.html/

 去年は発売延期でがっかりしましたが、飛びついていいものか迷ってます。 


MSG: 91 on Sat 24 Apr 2004 17h12(CET) by R***
Subject: トラッシュフィルム & TV版

またまた貴重なネタをありがとうございます。
題名で人の関心を引きつけるという作品は、内容の善し悪しを問わず、日本でもよくありがちですね。今度のUntold Pleasuresは少しは観れる作品だといいです。

TV版いよいよ発売ですか。。
飛びついていいものか、これについてはまた、やじうまさんに登場お願いしたいものです。かなり高額ですし。
「乗馬クラブで出会ったルネという男性と恋に落ちる」というところは原作にはないですね。。。


MSG: 92 on Tue 27 Apr 2004 15h19(JST) by やじうま
Subject: TV版について

そうですね、主人公は乗馬クラブにモデルと撮影に来たカメラマンでルネと知り合い
ロワッシーに行くことになります。
ロワッシーのセットは城のようですが中身は前衛芸術の舞台みたいで、へんなポーズの
おねーちゃんが鏡持ってオブジェみたいに立ってたりいまいち。衣裳も第2章みたいな
現代的なミニスカート。
各話の始まりに女性が回想してるシーンが入っているのからわかるように多分回想なので(妄想じゃないでしょう)順番がちょっと変。その分各話に満遍なくHシーンを入れ
てあります。あのエピソードがないと思っても次の回に入れてたりしてあります。
ジャクリーヌはモデル兼女優やってて撮影の場面が出てきます。
エンディングはナタリーが鞭打たれるOを見てジャクリーヌと逃げてしまい。
例のパーティーにOが仮面をつけて出て終わり。
DVDには英語でプロデューサーのコメントが延々はいってますがフランス語なまりの
英語ですが。なにいってんだかさっぱりわかりません。
最近Ebayに変わったパッケージが出ていてひかれるんですが、よく読むと中国
版の(写真は東洋系の女性)パッケージだそうですが中はUSと同じってなんでか
パート1,2と箱が分かれてて。よくコレクター版で4枚ってのもよくわかりません
全部で5枚のはずです。あとはジャカンの版と第2章がごっちゃになってるのも見かけ
ますね。



MSG: 93 on Sun 09 May 2004 18h01(CET) by R***
Subject: re: TV版について

やじうまさん、ありがとうございます。

延期されていたTV版のDVD発売は、The Story od O:Untold Pleasures「新・O嬢の物語」の公開にあわせたようですね。
ジャカン版映画に思い入れがあるといまひとつ、といった感じでしょうか。けれども多分、「新・O嬢の物語」よりは原作に忠実な気がします。

「新・O嬢の物語」の公開が怖いような楽しみなような。。援交SMが流行ったら嫌ですね。。


MSG: 94 on Fri 28 May 2004 17h10(JST) by やいうま
Subject: 評価

他に書いてる人もいないようですが。試写会の評価なんかがネットに出てます。
http://www.eiga-kawaraban.com/04/04051902.html
http://eiga.cocolog-nifty.com/kawaraban/2004/05/post_23.html
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4760
たぶんやれば見に行ってしまうと思いますが。あんまし期待できるもんじゃ
なさそうです。
http://www.okleid.de/neuheit/neuheit.htm
ここでもNEW-FILMとか(よく読めんのですがいってるようですが、最近の
流行なんですかね。


MSG: 95 on Sat 29 May 2004 21h12(JST) by 山田花子
Subject: 黒衣の下の欲望・・

新聞の書評にありましたが、フランスではどうでしょうか?
現役の女性弁護士がお書きになったとか・・日本名では「黒衣の下の欲望」
となっておりますが・・О嬢の物語以来、というのが宣伝文句ですが・・
果たしてその実態は?
ENTRE SES MAINS


MSG: 96 on Tue 01 Jun 2004 17h35(CET) by R***
Subject: merci!

やじうまさん、山田花子さん、ありがとうございます。

映画の方ですが、何だか本当に妖しい内容ですね。やじうまさん、是非ともご覧になった感想もおよせくださいね!

そして山田さん、「黒衣の下の欲望」ですが、フランスでは去年の今ごろ出版された本ですね。出版直後にAutel様が買って読んでいて、ちょっと話題にしたのを覚えています。そのうちにAutel様のほうも感想をアップするとのことですので、楽しみに待っていてくださいね。
それにしても訳者が大御所、長島良三というのは驚きです。


MSG: 97 on Fri 11 Jun 2004 20h29(JST) by クローヴァー   E-mail
Subject: TV版楽しみ

 PLAY BOY チャンネルで放映していた「O嬢物語」を、皆さん見ていたんですね。
一部分ビデオに撮ってあります。DVD化を待ち望んでいました。登場しているO嬢役に似た女性が身近にいるものですから、きたいしています。





MSG: 98 on Mon 21 Jun 2004 15h35(CET) by R***
Subject: RE:TV版楽しみ

クローヴァーさん、書き込みありがとうございます。

TV版、そろそろ発売になるようですね。TV版のO嬢の顔は全く思い出せないのです。
Untold Pleasuresもそろそろ公開ということで、日本にまた新たなO嬢ブームは来るのでしょうか???




MSG: 99 on Thu 29 Jul 2004 19h33(JST) by やじうま
Subject: 映画他

誰も書かないんですが。そろそろ公開も終わってんのかな。
公開の2日目に行きました。この手にしては結構入ってたような。
いろいろ評価はあるんでしょうが、個人的にはとんでもないと言うのが感想です。
現代に置き換えるとか何とかじゃなくてまったく別の作品でしょう。
ジャクリーヌとのレズ関係はともかく、ロワッシーの館と、ステファン卿の家、
アンヌマリーの館はすべてステファン卿の邸宅で行われます。
調教も鞭、トーチャーラック(体引っ張るあれです)、なんかが出てくるし。
ルネは結局セックス狂いの設定で女を集めるだけの設定。7つ集めるとと言って
出てくるの腕輪(相手を満足させるともらえる)のひとつにいたっては相手を
”気が向かないと”殴り倒して奪い取る、書いたらきりがない状態。
O嬢の目標は奥さんに納まることじゃないでしょう。ステファン卿だって理想の
奥さん探してたわけじゃないし、この映画では少なくともそう見えました。
”黒衣の下の欲望”も読んでみましたが、こういう話は苦手ですな。
人妻のSM体験記なんですが単にやりたくてやってるだけ。子供と旦那の心配しながら
浮気のこくはくですか?ちょっと理解できません。





MSG: 100 on Fri 30 Jul 2004 03h55(CET) by Autel
Subject: 夏の宿題がいっぱい

山田さん、やじうまさん お久しぶりです。

"Untold Pleasure"、日本でしか見られないので、ヨーロッパでは興味津々でうらやましがっている人もいるようですが、見ぬが華といったところでしょうか。やきもしている Storyofo.co.uk のステファン氏にその旨教えてあげたいが、どう書いていいやらと悩みます。

「黒衣の下の欲望」(こういう邦題になったんですね)の話、去年読んだ時に書こうかとちらっと思いましたが、実は作品としてあまり感心しなかったので気が進まないままそのままになってしまっていました。本人の写真が使われている表紙でかなり人目を引いたという部分もありますね。R***と行った Cafe de Flore でなぜか店の中の階段のところに表紙の写真をそのまま使った本の宣伝用のポスターが貼ってあり、こんな風な宣伝の仕方もあるのかと思いました。実は今年になってまた同じ趣向の作品(Caroline Lamarche, Carnets d'une soumise de province)というのが今度はガリマール叢書から出て、これも少し話題になったので、両方併せて取り上げようかと思っています。

ちょっと身辺があわただしくてなかなか集中できず、宿題もいろいろとたまり、メールを下さった方にもちゃんとしたお返事ができていないのですが、そろそろ集中的に更新していくつもりですのでよろしく。

上の宿題や、指輪についての宿題、「読む」の続き、O嬢の物語の出版の経緯について詳しく触れられている、ジャン・ジャック・ポヴェールの最近出た自伝の話や、ちょっとだけですが彼と話すことができた話、今日入ってきたイギリスの新聞ガーディアンのドミニク・オリーについての記事とかいろいろいろ書きたいことは実は色々。

去年と逆で幸いなことにこちらはあまり暑くないので頭もなんとか働きそうですので一つ一つやっていきます。

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MSG: 101 on Mon 30 Aug 2004 02h00(JST) by KORAL   E-mail
Subject: はじめまして


Autel & R*** さん、BBSに書き込みさせていただきますのは初めてです。
以前に鉄の指輪に関してのメールに返信をいただきました。その後、完成した鉄のリングの画像を添付したメールを送信させていただいたのです。
 何か感想を聞かせていただければと思っておりましたが、きっと受信されていらっしゃらないだろうと思います。何と申しましても、古いパソコンをなだめすかしながら使っているものですから。
 このサイトはすばらしいですね。とても興味深く、勉強させていただいております。
また、サイトの気品から、AUTEL&R*** さんの知性的な魅力が溢れています。
時々おじゃまさせていただきたいと思います。




MSG: 102 on Tue 31 Aug 2004 01h52(JST) by shy   E-mail
Subject: 千草版O嬢

はじめまして
 
前から、このページを読んでいたのですが、書き込みは初めてです。

どうぞよろしく。

さて、私と「O嬢の物語」の付き合いは、かなり古く。小学生の時に、たぶん渋沢版(映画の公開時に再販されたもの)を母親の本棚から盗み読んだのがきっかけです。
今でも、読んだ人はかなりの衝撃を受けると思いますが、小学生の時ですから、衝撃を通り越して、意味が分からない状態でした。

それ以来、何かにつけては、O嬢のことが頭から離れない状態になっています。
本も各種そろえまして、講談社文庫版(鈴木豊訳)を皮切りに、寺山修司が「ロワッシーへの帰還」を映画化した時に刊行された新書版(手元になく、訳者が不明ですが、たぶん中村正夫訳)、河出版を購入。また古本で、中村正夫訳と清水正二郎訳を探し出しました。といっても、500円で店頭に積んでいるのを偶然見つけたのですが。

ただ、当方、フランス語が出来ず、いずれも簡潔な表現で、刊行が古いものに至っては、訳者の都合(当時の検閲)でカットされている部分があり、こんなものかと思っていたのですが、本日、千草忠夫訳を新刊で見つけ、さっそく読んでみたところ、今度はかなり大人向けのエロチックな表現。これはこれでいいのですが、小学生が読めば…。
たぶん渋沢版を参考に、自由訳をしたものと拝見。しかし、アンヌマリーの章の途中、O嬢がアンヌマリーの館を再訪する前で、ぷっつり。未完のままでした。少し物足りなくもない感じでした。
まとまりのない文章でしたが、ご興味がある方はどうぞ。





MSG: 103 on Mon 30 Aug 2004 19h35(CET) by R***
Subject: O嬢の鉄の指輪

KORALさん、メール頂戴しております。そして書き込みもありがとうございます。
指輪完成のご一報は、Autel様ともども、感激&興奮致しました! 少しでもOraclutieがお役にたてたのであれば、とても光栄でございます。すぐさまお返事が書けずに申し訳ございませんでした。
指輪の完成写真を、早くサイトに載せさせて頂きたいと、いつも話題には出るのですが、まず指輪についての文書の整理から入らなくてはならずに、なかなか手がつかない状態におります。

それにしても素晴らしい芸術作品となりましたね。
実物を手にとってみたいものです。
KORALさんはいつもこの指輪をはめていらっしゃるのでしょうか。
私は指輪の写真を拝見した時に、Autel様とお揃いではめたい!等と奴隷の分際で思ってしまいました。
近いうちに、メールのお返事をさせていただきたいと思いますが、取り急ぎレスを。




MSG: 104 on Thu 02 Sep 2004 18h47(JST) by やじうま
Subject: 新刊

日本出版から出ているアップル・ノベルズの新刊に千草忠夫の
”海外傑作ロマン O(オー)嬢の物語”ペーパーバックで出てます。
たぶん氏の作品のほとんどを出してる関係で入ったのでしょうが解説も何もなく
ただ最後の部分に(未完)とか書かれてもね。
全集に収録されたもんほど詳しい必要はありませんがちょっと気になりました。
当時SMキング誌でO嬢のまえに連載された”甘美なるアリスの降伏”とともに
収録されてます。
知らずにあれだけ読んだら中途半端だろうな。




MSG: 105 on Fri 03 Sep 2004 18h06(CET) by R***
Subject: 千草版O嬢
千草版O嬢

shyさん、やじうまさん、書き込みありがとうございます。
千草忠夫版O嬢の物語は、以前にやじうまさんがコピーしてくださったもの(あの節はありがとうございます!)を拝見致しましたが、訳されたものを参考に、読み易く書き下ろしたもの、という印象を受けます。
今回の出版にあたっても、フランス側の承諾を取っていないものと考えられます。
それにしても、未完のまま出版されてしまうとは信じられないですね・・・





MSG: 106 on Sun 05 Sep 2004 05h32(JST) by Vlackie
Subject: O嬢の物語と魔術

お疲れさまです。最近“DEMONS OF THE FLESH:COMPLETE GUIDE TO LEFT HAND PATH SEX MAGIC” という本を読む機会があり、その中にSM性魔術(日本語で魔術と書くと子供じみた感じがするので嫌いなのですが)に関する章があるのですがJean Paulhan はMarie de Naglowskaによる“La Fleche d’Or” と呼ばれるサタニック性魔術教団の関係者(Georges Batailleも関係者)であり 「O嬢の物語」に性魔術儀式の影響が見いだせるのも不思議では無い、というような事が書かれていました。

魔術師(?!)兼映画監督Kenneth Angerが「O嬢の物語」を映像化しようとしたのは有名な話でありますし、私自身以前からSMと魔術の接点が気になっていました。
実際、Dominique Auryは魔術等 の神秘主義に興味をもっていたのでしょうか?

Stefanさんのサイトの「フクロウの仮面」に関するページ (http://www.storyofo.co.uk/Origins.html )
でも簡単にフクロウと魔術・迷信について触れていますが、フクロウのシーンはMax Ernstの絵(ちなみに上記の本のカバー・偶然?)に影響されたのではという意見も書かれていました。

以上、長々と書いてしまいました。




MSG: 107 on Mon 06 Sep 2004 11h29(JST) by やじうま
Subject: Re 千草版O嬢

うーん、なんといったらいいか、多分書かれたのが昭和49(74年くらい、SM
キングが1-2年くらいしかなかった雑誌)ごろなので著作権とかがはっきりしなかった
り、ゆるかった頃なのでよかったんでしょう。今となってはどうなんでしょうか。
この出版社がちゃんと考えてないとそのうちもめそうですね。





MSG: 108 on Wed 08 Sep 2004 01h18(JST) by CORAL
Subject: O嬢の鉄の指輪

Autel様、R***様、画像添付のメールが受信されていて安心いたしました。また、作品を素晴らしいとおっしゃっていただき、感無量です。
 ただ一つのリングは、自らの指に嵌め、その重量感、また錆びて行く過程を観察しながら、変化についても興味深く観察しております。 
帰国される機会がありましたら、是非、現物を手にとってご覧くださいませ。
 製作に当たっては、指輪の一文から出来うる限りの情報を集めました。何かお役に立てますような事がありましたらご協力させてくださいませ。
 私は、単独でO嬢の物語に出てくるファッションに関係する部分をこつこつと調べ続けております。 そういう観点で読み込んでまいりますと、彼女のセンスが非常に清楚であり、また知的だったことが浮かんできて興味深いことです。
私は映画を見ておりませんが、この指輪をいくつも作ることは小道具として大変だったのでしょう。製作過程を見て、実際に手にしてみて、そう確信いたしました。それで、現在O嬢リングと呼ばれるものになったと想像いたします。
 ロワッシーには、鉄の職人がいて、また、革の職人がいて、それぞれの持ち場で働いていたのだと思います。  お忙しいでしょうけれど、またメールでお話させていただけます機会を楽しみにお待ちいたしております。 





MSG: 109 on Sat 11 Sep 2004 09h15(CET) by Autel
Subject: みなさん書き込みありがとうございます。

CORALさん、素晴らしい指輪の写真ありがとうございます。指輪のページを作らなければと思いながら、そのままになっていますが、是非ご協力をお願いします。細かい話はよろしければメールにてやりとりさてください。
shy さん、やじうまさん、うーん、千種版、やじうまさんの送っていただいたのをもう一度見直しましたが、完全に千種わーるどで、面白いのは、Oの気持ちが原作より細かく書かれていること。男性のSM作家が女性になりかわって内語をあれこれ書くというのは日本のSM物にかなり顕著な現象のように思います。
Vlackieさん、面白い情報ありがとうございます。即答はできないのでちょっと調べているところです。Auryについては宗教的な神秘主義への興味ははっきりありますが、魔術的なものに対する興味はどうだったか、これに関してもうちょっと考えてみなければなりません。

また宿題がどんどん増えましたが、とりあえず、もうすぐ「読む」の続きをアップしてから、いろいろとりかかろうと思っています。




MSG: 110 on Thu 30 Sep 2004 12h06(JST) by やじうま
Subject: DVD化

まー、一応報告しときます。
新・O嬢の物語は10月22日のDVD販売の予定だそうです。
多分アマゾンの日本あたりで通販もしてくれるんじゃないでしょうか
海外のものを買ったことはありますが、海外から買ったことはないんでその辺は
分かりません。
ヨーロッパはPALでもNTSCでも通る機械が多いと聞いているので
同じリージョン2なら結構見れるんじゃないかな(言葉にもコマらなそうだし)
いちばん困っちゃうのは内容だったりして。




MSG: 111 on Tue 05 Oct 2004 18h06(CET) by R***
Subject: Re: DVD化

やじうまさん、ご報告ありがとうございます。
やっぱり日本って凄い国ですね。今のところDVD化は日本のみのようですね。

>いちばん困っちゃうのは内容だったりして

本当にそのようですね(笑)
いろいろとコラムにしたいネタがあるのですが、何分Aute様が多忙なので、、、いつになることやら。
またお越しになってくださいね。




MSG: 112 on Tue 02 Nov 2004 20h29(JST) by murafu
Subject: ダンス公演「上海異人娼館」

ダンス公演「上海異人娼館」を見てきました。
http://www.artone.co.jp/d-element/

映画・上海異人娼館を舞台化したもので、映画
通りの展開でした。ジュスト・ジャカン版映画
の挿入曲も使われていて(Oがピエールと橋のと
ころで再開するシーンの曲)、O嬢をフランス人
→日本人・桜(おお)に置き換えたり、Oの独白
をバイオリンで表現したりしていました。
王学は男装女性でした。

ダンス+バイオリンのコラボレーションの舞台、
寺山修司映画の舞台化、ということなら、良く
出来ていました。残りの公演は売り切れとか。

寺山映画の上海異人娼館は、こんな解釈もある
のか、と見返すこともありますが、解釈の解釈
となると原作のO嬢の精神はどこにあるのだろう
と首をかしげますねぇ。

まあ、原作・寺山修司としているので、映画の
舞台化であって、それ以上でも以下でもない、
ということでしょうか。

ずいぶん変えたというような演出家のコメント
がHPにありますが、寺山修司という巨人の影を
色濃く感じた舞台でした。

なんか批判的な文章になりましたが、舞台その
ものは、ダンスも、バイオリンも、展開も、す
ばらしいものでした。楽しめた舞台でした。





MSG: 113 on Wed 03 Nov 2004 19h22(CET) by R***
Subject: Re: ダンス公演「上海異人娼館」

murafuさん、お久しぶりです。
情報ありがとうございます。

サイトを覗いてみましたが、なかなか綺麗なイラストで、好感が持てますね。
ダンス+バイオリンのコラボレーションの舞台という点が、なかなか興味深いです。
舞台の世界のことはよくわからないのですが、売り切れというのは凄いですね。
DVDになったら、観てみたいものです。



MSG: 114 on Sun 19 Dec 2004 02h47(CET) by Autel
Subject: Ecrivain d'O sur Arte

仏独共同の公営TVチャンネルの Arte で Ecrivain d'O (「Oの作家」)と題する1時間ほどの番組を12月17日、18日と2度放映。17日のほうを見逃し、再放映のほうを今しがた見終わる。「恋する娘 Une jeune fille amoureuse 」の記述を中心にしながら、ドミニク・オリーが『O嬢の物語』を書いた経緯を、ドミニク・オリーの写るいくつかの映像資料、レジーヌ・ドゥフォルジュ、ジャン=ジャック・ポヴェールらのインタビュー、再現ドラマ仕立てのフィルムをまじえてつづる。とりたてて新しい事実はないが、未見のドミニク・オリー(もちろん『O嬢の物語』の作者であることがわかるずっと以前、NRFの編集事務局長、批評家としての彼女について)の映像をみることができた。詳しくはビデオ録画したものを確かめながらページを改めて報告したい。

samedi, 18 d?cembre 2004 ? 01:20
?crivain d'O
R?alis? par Pola Rapaport

Coproduction : ARTE France, INA, Blinding Light, Lapsus Production
(France, 2004, 62mn)
ARTE FRANCE


MSG: 115 on Sun 19 Dec 2004 03h17(CET) by Autel
Subject: 「読む」の続き

ちょっと狼少年状態だが、「読む」の続きは準備中。フランス語の解釈の問題を機械的にこなしていけば進めていけないこともないのだが、しばらく休んだので、これまでの執筆部分のときにもっていた同じ感受性にもすっと戻っていけなくて、ちょっと躊躇している。いずれにしても12月中にはアップを予定。





MSG: 116 on Tue 21 Dec 2004 15h26(JST) by 愛書家
Subject: Histoire d'O の版について

お聞きいたしたいことがあります。
管理人さんが所持しているHistoire d'Oは初版限定600部の内の一冊ですか?
フランスの原書の初版は、珍しいと思います。
本国フランスでも稀覯書に値するのではないかと思います。
本国フランスでは値段的にはいくら位するのでしょうか?
その辺の諸事情を良かったら聞かせてください。
それとフランスで装丁を頼めば、いくら位から出来るのでしょうか?
判型、材質などにより様々だと思いますが、いくらから出来るものですか?


MSG: 117 on Thu 23 Dec 2004 08h48(CET) by Autel
Subject: re Histoire d'O の版について

愛書家さん、私たちの持っているのは1954年の初版の年のものですが、正確にいうと初刷りの600部のうちのものではありません。

Histoire d'O は1954年の6月に初版を最初600部印刷しました(1er tirage)。そのあと、最初のころは売れ行きに応じて、同じ紙型で1000部づつ刷り足しています。これらは、2e tirage, 3e tirage...(2刷り、3刷り...)と最初のページに明示され、それぞれの tirage につき番号が1から1000まで振られています。私たち二人(Autel & R***)がお互い持っているのは、2e tirage と、4e tirage のそれぞれの通し番号をもったものです。4e tirage すなわち最初の3600部までは54年の印刷分だと見て確実ですが、そのあとの tirage がどうなっているかはそれぞれ手に入れて並べてみないとちょっとわかりません。

狭義、広義の初版の値段がいくらかというとこれがまた一概に言えません。本屋によってかなりまちまちです。物によってもまちまちです。

まず、最初の600部に属するものですが、これはあまり出ていないのですが、出ているときで、通常のいちばん安い部類のものは、目の玉が飛び出るほどのものではありません。状態によっては200ユーロくらい以内でもあったと思います。安い部類のものというのは、最初の600部のものでも複数の種類、少なくとも3種類があるからです。600部のうちでも最初の半分くらいのものには扉にベルメールのエッチングがあるといいます。それから著者や関係者用に仕立てられた最初の20部の特別の皮装のものがあります。こちらの20部は出もとが当然しかるべき人ですから、取り引きされるのはまれで、数万ユーロ単位の値がついているようです。また20部以外でも最初の100部は違うという説もあります。

2e から 4e tirage あたりのものがいくらかというと、これの値段があってないようなものです。以前は2e tirage ないし 3e tirage, 4e tirage の何番と明記してなおかつ、40ユーロか50ユーロくらいが割りと普通で、最近でもそのくらいで売っている書店もありますが、だんだん付加価値を見出すところが出てきて 4e tirage でも100ユーロくらいの値段を見かけます。かと思うと、無頓着な本屋では、1954年版というだけで tirage を明記しないでむぞうさに20ユーロがつけられていることもあり、これが他でその3倍くらいの値で売られている 3e, 4e tirage という可能性もあります。

10年くらい前はそのくらいの値段のものが実は最初の600部のものだったということもあったと思いますが、最近ではさすがにそれはめったにないでしょう。実は有名な割りに最近まで稀覯本というわけでもなかったのが、市場価値が安定しかかっているところ。過渡期をまだ若干引きずっています。

ほんとうは最初の600部の番号入りのも持っていたほうがよいのでしょうし、後半の通し番号のほうのは買えない値段ではないのですが、私自身は実はあまり物体としての稀覯書蒐集の趣味がなくて、印刷や装丁がすべて同じなら2e tirage 以降でも読解作業には何も変りはないということで、そっちのほうで済ましています。

あと稀覯書の類に入るのがレオノール・フィニーのイラスト付きのやつでしょうか。1962年に出たオリジナルのほうのはたしか日本でも10万円くらいで出ていたと思います。私たちは1967年に Tchou から出た廉価版のほうを去年手にいれました。これも絵が見られればいいという気分です。

あと装丁の話ですが、これもやはりまちまちです。きちんとしたところに皮装をたのみ題名を刻印してもらえば200ユーロ以上はすると思います。

実は今、戦中から戦後に出たある8巻ものの本があって、掘り出しものだったのですが、何巻かすでに紙の表紙がとれてきたので、よく図書館でやっているようなしっかりした厚紙かクロスの表紙による装丁を頼もうと思ったら、500ユーロはかかり本体の買い値より高くなるので、そのままにしてあります。もっとも本体より装丁が高いなんて言うのは貧乏根性のようです。知り合いの実家に遊びにいったら、本棚いっぱい見事に統一された皮装の本が並んでいたのですが、中身をとってみたら、「風と共に去りぬ」の翻訳本やその類の(50年代あたりの)のがたくさん。「うーん」と思っていたら、その知り合いも私の表情に気がついたようで、「祖父がなんでもかんでも装丁してしまうのよ」とばつが悪そうに説明していました。が、その祖父の属する階層や時代、生活スタイルのなかでは当然のことだったようです。


MSG: 118 on Thu 23 Dec 2004 18h58(JST) by 愛書家
Subject: Histoire d'O の版についての回答、有難う御座いました

回答有難う御座いました。
丁寧に答えて下さり、大変嬉しく思います。
実は「Histoire d'O」を計3冊持っています。
1966年に澁澤により初訳された「O嬢の物語」、
1975年に再刊された澁澤により初訳された「O嬢の物語」、
それに原書の「Histoire d'O」です。
私が持っているものは、判断しずらいのですが、
管理人さんが持っている初版本とは明らかに違うようです。
表紙は同じ黄色の表紙ですが、書かれていることが違います。
表紙の上には題名、著者が書かれており、この部分は一致していますが、
下部には「Chez Jean-Jacques Pauvert」としか書かれていません。
管理人さんの持っているものは、下部には三列にわたり、書かれていますが、
私が持っているものは、「Chez Jean-Jacques Pauvert」としか書かれていません。
それに「これらは、2e tirage, 3e tirage...(2刷り、3刷り...)と
最初のページに明示・・・」ということですが、
私の持っているものは、「tirage」どころか、そのような記載は一切有りません。
一体何版なのか?発行年も無いのです。
ただ赤と黒の二色刷のタイトルページの裏に、(記号で)〇に中にc、
1954Jean-Jacques Pauvert editeurと書かれているだけです。
最後のページの下部には、「No d'editeur 601」と書かれ、
黄色の裏表紙には「24F,24,65 F tli」と書かれてます。
紙は厚手の上質紙です。
これで何かお判りになるでしょうか?
良かったら、管理人さんに見て欲しいのですが、どうでしょうか?
oraclutie@free.frの方に写真を送り判断して頂きたいのですが、
どうでしょうか?
お忙しいでしょうから、駄目ならば、あきらめます。
どうしても気になったので、掲示板に書かせて頂きました。

それと装丁の件有難う御座いました。
日本では装丁は馴染みがないですね。
200ユーロ以上というのは高額ですね。
やはり好事家お大尽でも無いとなかなか出来ることではありませんね。
知り合いの実家の方は裕福なのでしょう。

管理人さんから、こんなに丁寧にお答えしてもらい大変嬉しく、
また感謝致します。
これからもちょくちょく遊びにきます。
どうも有難う御座いました。


MSG: 119 on Thu 23 Dec 2004 20h05(JST) by 愛書家
Subject: 自分の「Histoire d'O」の発行年

自分の「Histoire d'O」の発行年が判りました。
ページ最後の奥付に LE 10 OCTOBRE 1967 とありましたので、
多分、これがそうだと思います。
自己解決しました。



MSG: 120 on Thu 23 Dec 2004 18h13(CET) by Autel
Subject: 初刷600部のうちわけ

愛書家さん、

600部のうちわけについて、当時の出版予告のパンフレットにちゃんと書いてありました(J.J. Paruvert が最近出した La travers?e du livre に写真が収録)。上で書いた内容がちょっと不正確なので、訂正します。

初刷600部のうち、

- 1から20番までが、Arches(アルシュ紙)に印刷された特別版(I - XX とローマ数字になっています。
- 21番からから500番までの480部が通常の版。
- 残りの100部が著者、出版者の友人知己用の版。

ですから1-20番以内のものは関係者向けでなく、愛書家向けのものということになります。価格は、I-XX が 7500 Fr. 21-500 が1800 Fr. そして友人用は「値段表示なし」となっています。ベルメールの版画があるのは480部のうち約半分というのは古書店の出している情報ですが、J.ポーラン協会の資料では、「Pascal Pia の証言によると、ベルメールの版画があるのは、最初の20部のほか、残り580部のうちの1/3」ということになっています。

価格はデノミ前の旧フランスで 1/100 にしたものが、ユーロ切り替えまえの新フランの値段。もちろんインフレ率を考慮にいれなければなりませんが、それにしても20番までの版と21番以降の版の値段の違いが4倍強というのは現在の古書価格からすると信じられないものがあります。前にネット見た20番以内の版には2万フランスの値がついていました。これはあとで有名な装丁家によって装丁しなおされたものでしたが。この20部については、本の性質上、市場には当然きちんと装丁されたものが出回るわけですが。上の出版予告ではオリジナルの装丁について触れられていません。また友人向けの100部のものの装丁が480部のものと違うのかどうかも定かではありません。また、古書店の情報をみると、4e tirage あたりでも通常のものと違う装丁のものがあり、これがオリジナルの装丁だとすると、一口に初版といってもかなりいろいろなものがあったことになります。

67年の版のものについて遠慮なく写真を送ってくださってかまわなかったです。もしすでにデジタル化された写真があるようでしたら、よろしければ後学のためにお願いします。できれば本文1ページの写真もあると助かります。実は60年代の版にも次のような事情で興味があります。

54年の版の次に重要なのは75年版で、なぜかというと映画化にあわせて再刊したさいに、版組を改めて、若干の字句に手をいれているからです(このときまたあらたな誤植がすべりこんでいます。「読む」の第11回の注、参照)。ところが、Tchou の67年版を見ると、これは版形が違うため組が違いますが、なんと54年版と75年版の中間の形態になっていて、75年版の手直しが若干先取りされているのです。かなりトリヴィアに属しますが、語句や句読点の違いというのは私にとっては、装丁の違いよりも興味があり、そのあたりの事情が気になっています。60年代の J.J. Pauvert の版が、54年版と違う組になって修正が自由に施される余地があるのか、組が同じまま若干の修正が入っているかなども興味ある情報です。


MSG: 121 on Fri 24 Dec 2004 03h07(JST) by 愛書家
Subject: あとで写真を送ります

管理人さんへ
丁寧な回答を有難う御座います。
愛書家のHNの通り、様々な古書、
日本、フランス、イギリスの
古書を所持しています。
本の国、装丁の国のフランスの本は、
日本との装丁への考え方、本というものの捉え方が
如実に違います。
管理人さんもお判りにことですが、
同じ初版でも何種類も有ります。
装丁も違うし、用紙の紙の種類も違う。
日本でも戦前第一書房、野田書房、江川書房、
文芸市場社などが、凝った装丁本(日本にしては)を出していますが、
とてもとてもフランスには適いません。
まず本というものの位置づけが違います。

それで、本の写真の件ですが、
あとで、私が持っている本の写真を添付し、
oraclutie@free.frまでお送りします。
このBBSで67年の版と書きましたが、
著作権の期限?かもしれないし、
また勘違いかも知れません。
自分でも100%67年とは言い切れないのです。
正直自信はありません。
ここまで何も書いていない本というのは初めてです。
67年まで宣伝禁止という事ですので、
その関連のことかも知れません。

そこで、やはりお詳しい管理人さんに見てもらい、
判断して頂くというのは最善の方法と思います。
ですので、後から写真を何枚か撮影し、
メールに添付してお送りいたします。

もし発行年がわかりましたら、
このBBSに回答を頂けると大変嬉しく思います。



MSG: 122 on Tue 18 Jan 2005 01h01(CET) by Autel
Subject: 改めて写真のお礼を

愛書家さん、改めて、写真のお礼を申し上げます。メールででのやりとりからちょっと時間がたち、年も改まってしまいましたが、あれから新しい要素があったので、つけたしてBBSで公開させていただきます。

1. メールの繰り返しになりますが、お持ちの版は1967年の版です。それははじめのほうのページと最後のほうのページの D?p?t legal 4e trimestre 1967というのと、印刷の終了日を示す Achev? d'imprimer le 10 octobre という記述でわかります。

本を出版したときフランスの法律では販売日までに国立図書館に何部か献本しなければなりません。その献本の行為を「 d?p?t legal (法的寄託)」と呼びます。お手持ちの本の場合は、その期日が1967年の le 4e trismestre 第4三ヶ月期、つまり9月から12月の間ということです。またまた印刷終了日を "Achev? d'imprimer ..."と示すのも古くからの慣行(これを表示することを本を印刷するときの義務的要素と解説するサイトもありますが、少なくとも現在では d?p?t l?gal の場合と違って法的根拠はないようです)、これがこのばあい10月10日ということで、d?p?t l?gal の期限と一致します。

参考にいうと、私たちの手持にある54年版の 2nd tirage, 4e tirage とも d?p?t l?gal は "2e Trimestre 1954"で、印刷終了日は1954年10月となっています。

2.「お送りいただいた写真で判断するかぎり、内容は版組みのようすも含めて1954年版とまったく同一のものです。本体には同じ組み版が使用され、表紙や扉、「奥付け」などのまわりものの若干の表記だけが違っているのは明らかです。」とメールではお返事しましたが、お手持ちのと同じと思われる1967年版を先ごろ入手したので、仔細に検討すると、本文にも若干の違いがあるので、以下の要領で訂正します。

前回(MSG 120)のお返事の最後のほうに、「Tchou の67年版を見ると、これは版形が違うため組が違いますが、なんと54年版と75年版の中間の形態になっていて、75年版の手直しが若干先取りされているのです。」「60年代の J.J. Pauvert の版が、54年版と違う組になって修正が自由に施される余地があるのか、組が同じまま若干の修正が入っているか」に興味がある旨書きました。この問題について、メールでは上のようにPauvert の 67年版(以下単に「67年版」と略)と54年版が本文についてはまったく同じかのようにお返事しましたが、実はこれは拙速で、ちゃんと見ると、67年版は「組が同じまま若干の修正が入っている」というのが正解で、Tchou 67年の訂正を共有しています。。

実は注意深ければ、お送りいただいた写真に含まれている物語本文の冒頭部からでも判断のつくことでした。本文は、第一部サブタイトルの"I / LES AMANTS DE ROISSY"が記された後、

Son amant emm?ne un jour O se promener, dans un quartier o? ils ne vont jamais ...

と始まります。今しがたの引用では、"promener" と "dans un quartier" の間にコンマ(,)を入れていますが、これは1954年版の表記です。75年版の表記ではこのコンマが削除されていますが、実はTchou 67年版でも、このコンマは削られています。そして今私たちが問題にしている67年版でもこのコンマはありません。コンマとはずいぶん些細な問題のように見えますが、これは誤記やテクニカルな問題ではなく、スタイル上の配慮から修正です。

また、3ページめ(54年版、67年版共通)で、初めて本文の段落がかわるところの冒頭の文(「読む」の第4回め)は54年版では、

《Voil?》, dit-il tout d'un coup.

となっていますが、67年版では

《Voil?》, dit-il tout ? coup.

となっており、同意味の熟語だが語の一部が違う表現が用いられています。これもTchou 67年版と同じスタイル上の訂正で、75年版でもうけつがれているものです。

一方、「読む」第11回で触れた75年版の誤植は Tchou 67年版と同様、67年版にもありません。

したがって67年版は54年版と全体的な版組みを同じくしながら、Tchou 67年版に見られる訂正を共通に持っている版ということになります。こうなると問題は、今しがた確認した67年版の訂正が54年版の初版のあとどの段階でほどこされたかということです。54年版のあと Tchou 版しか見ていなかった時点では私の持っていた感想は、67年に違う版組みの Tchou 版を出版する機会に見直し訂正が行われというものでしたが、今や、むしろこの訂正は J.J.Pauvert 67年版の準備の一環として行われたのかもしれない、あるいは54年版のあと67年以前に出版された、54年版の版組みを踏襲する初期の版(67年版のように)のいずれかの段階で細かい訂正が行われた可能性もあるのではという疑問も浮かんできました。そもそも、54年版が何刷出たのか、どの段階で、67年版のように d?p?t l?gal の年度の違う版としていくつか出たのかということになります。これは実物を並べてみなければちょっと解きがたい問題ですが、あの黄色い表紙の同じように見える版を刷りの日が違うというだけで何冊も集めて調査するべきかどうか(笑)。

3. 先にお書きになられた「67年まで宣伝禁止という事ですので、その関連のことかも知れません」という疑問に対しては、67年というのは実際に問題の版が出版された年というのが答えで、直接にはこの 67年の文字は「宣伝禁止」云々ということとは関係ないわけですが、実は 67年という年はまったく関係ないわけではないともいえます。

1967年1月に、当時の首相ポンピドーの発議により、1949年より風俗壊乱にあたる見なされる本の販売・宣伝を強く規制していた法律が改正され、規制が大幅に緩和されます。このとき Histoire d'O の公の宣伝・販売も可能になります(もっとも、1975まで未成年にたいする宣伝・販売の規制措置があったため完全に自由に宣伝というわけではなかったようですが)。J.J.Pauvert が、この法律改正・規制緩和を新しい売り上げの機会として、装丁・組版は同じながら新しい版が準備されることになったというのは十分に推測できます。

この67年の法律改正はJ.J.Pauvet の個人史、ビジネスキャリアにとってかなり重要なできごとだったらしく、去年出版された回顧録 La Travers?e du livre (Viviane Hamy, 2004) でもこの出来事についてページを割いて書いています。

余談になりますが75年の宣伝規制の新たな解除はまた、この年の映画の製作、新版の出版、R?gine Deforge による Pauline R?age インタビュー本の出版に無縁ではありません。67年、75年の法改正が Histoire d'O の出版、受容の歴史との関係についてきちんと整理するというのも実は前々からの宿題になっています。





MSG: 123 on Tue 18 Jan 2005 13h23(JST) by 愛書家
Subject: 0嬢の物語の書誌学

管理人様ならびに0嬢の物語を愛す方々へ

昨年末に、こちらへお伺いして以来、
たびたび、サイトを訪問しております。
この度、私が発端とはなりましたが、
書誌学的な見地から、初期のO嬢の物語を再考し、
管理人様がまとめられたことに対し、
大変勉強をさせていただきました。

O嬢の物語が出版された国、
フランスとわが国日本では、
書籍の位置関係、ならびに、出版の歴史が異なり、
なかなか理解することは簡単な様で、
難しいと感じました。
わが国では版元製本が主であり、
限定本自体、余り馴染みの無いものであり、
また法律自体も異なりますので、
今回、管理人様が調べて、回答してくださったことは、
大変勉強になりました。
管理人様のご尽力に感謝致します。

書誌学的見地から、O嬢の物語が語られたのは、
日本では管理人様が始めてでは無いかと思います。
訳者澁澤も詳細には記していなかった事柄だと思います。





MSG: 124 on Fri 18 Mar 2005 20h09(JST) by school
Subject: 訳者

はじめまして。
唐沢俊一さんの裏モノ日記 6月1日のところ↓

http://www.tobunken.com/olddiary/old2002_06.html

に『O嬢の物語』はほとんど矢川澄子さんが訳したものなのであるとあるのですがそのあたりのことくわしくわからないでしょうか。




MSG: 125 on Mon 21 Mar 2005 04h07(CET) by Autel
Subject: 「渋澤訳」の訳者

school さん、
ご質問ありがとうございます。
実はこの件は、これまで Oraclutie 内で触れていない話題の一つでした。

これに関する直接な資料というのは何より矢川氏本人のことばで、これは、産経新聞の『正論』1997年2月号の記事「没後10年・素顔の澁澤龍彦 架空の庭のおにいちゃん」(矢川澄子−池田香代子・山下悦子)に掲載されているということです。『正論』のサイトでかいつまんで紹介してあります。

http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/1997/9702/shibusawa.html

残念ながら私はこの記事を読んでいません。が、これに関して、本人のことばを否定する理由はない(=額面通りうけとってなんら危ういところはない)と私は思っています。

この情報、ほんとうは、『読む』の導入にあたる、『O嬢の物語』の邦訳版」ででも触れなければいけなかった(いけない)のですが、ちょうどそれを書いたのが、矢川澄子氏が縊死という形で亡くなられて(2002年5月29日)からまだ間もないころという微妙な時期で、中途半端に触れるのも嫌なので、そこでは完全に「渋澤訳」で通しました。もともとが渋澤氏の名義で出ている翻訳で、本人が裁可している以上、批評の手続きとしては「渋澤訳」で通して問題なかろうとの判断をしています。また、「渋澤訳」の批評はしても、翻訳家としての渋澤氏の批評もしていません。

ただし別に頁をとって触れなければならない問題であるのは確かです。

もともと私がこの情報に触れたのは、問題1997年の記事が出てからずっと後、ちょうど矢川氏が亡くなられる少し前でした。それまでにできていた『読む』の最初のほうは、渋澤訳『O嬢の物語』が実質的には矢川訳という事実をまったく知らずに書かれています。最初からその事実を知っていれば、誤訳を指摘するときのトーンになんらかの影響があったのではないかと自分でも思うので、後から知ったのはむしろ幸といえます。


この訳に関して、渋澤氏の関与がどれほどだったかということは、できれば別の角度の情報源からつきとめられればそれに越したことはありませんが、それがフィロロジカルにどこまでできるかどうか私には見当もつきません。はたして翻訳の自筆原稿が残っているのか、渋澤氏なり矢川氏なりの赤入れの入ったゲラが残っているのかどうか。翻訳書の制作の慣行からいうとあまり望みはないようです。また、矢川氏の証言のニュアンスからいくらか汲み取れるかもしれませんが、何せ私自身が直接の典拠を読んでいないので何とも言えません。問題の記事を読んだかたが書き込みしてくれればありがたいのですが。

渋澤は「これ訳しといて」みたいな調子だった、というのをずいぶん前にネットのどこかで読みましたが、今探しても出てきません。2年前にくらべるとこれについた書かれた記事のGoogleのヒット件数が減っています。ネットの畏友、松本さんも「文字の味方・文学の味方」の併設BBS日記で触れていたように思いますが、BBS日記の設置場所が再度移転したこともあって、検索にひっかかってきません。


Histoire d'O の英訳の初期のもっともスタンダードな版の訳者 Sabine d'Estr?e は、筆名が女性名にもかかわらず実は男性だろうと言われています。そしてこれと逆に、邦訳のもっともスタンダードな版の訳者は、実質的には女性だったことになります。

ただしこうした情報をもとにして、「女性だからこういう翻訳ができた」とか「女性なのにここまで訳せた」というような判断を拙速で下すのは自戒しています。原作自体の問題がそうでしたが、エロチック文学作品の内容や文体と作者の性別の関係というのはまったく一筋縄ではいかない問題で、その扱いにはかなり周到な用意が必要なように思います。





MSG: 126 on Sat 26 Mar 2005 22h29(JST) by school
Subject: 「渋澤訳」の訳者

気軽に質問してすみませんでした。
ありがとうございます。




MSG: 127 on Sun 27 Mar 2005 22h29(CET) by Autel
Subject: 「渋澤訳」の訳者

School さん、
気軽な質問、歓迎です。おかげさまで、懸案の件について触れる機会ができました。また気軽に書き込んでください。
そしてこの件については、上の書き込みで触れた松本さんが、以前の引用を新たなコメント、新資料とともに再録されています。是非併せてご覧ください。
http://www.style-21.jp/diary/taki/

松本さん、Merci mille fois!





MSG: 128 on Thu 02 Jun 2005 11h53(CET) by R***
Subject: レオノール・フィニ展

レオノール・フィニ展

2005年6月18日(土)〜7月31日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアムに於いて、レオノール・フィニ展が開催されるようです。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/fini/index.html

「O嬢の物語」の挿絵が公開されるかどうかは定かではありませんが、彼女の美しくも怪しいエロティシズムの世界を堪能されては如何でしょうか。


OraclutieImage






MSG: 129 on Sun 19 Jun 2005 20h42(JST) by CORAL
Subject: レオノール・フィニ展へ


 O嬢の鉄の指輪の書き込み以来、ご無沙汰してしまいました。
レオノール・フィニ展に行って参りました。自宅から5分、Bunkamuraはお散歩コースなのです。
 絵画のみならず、手がけた舞台衣装なども展示されており、大変興味深く、独特の感性の世界を味わってまいりました。 
 帰りにポストカードでもおみやげにしようかと出口に向かいましたところ、一番奥のショーケースの中にありました。 O嬢の物語  当時352冊だけ製作されたという挿絵の入った大きな本です。 黒のビロード張りのケースでした。
 じっと見入っておりましたところ、ご覧になりますか?と声をかけていただきました。 白い手袋をはめ、一瞬手が震えました。 私はフランス語は全くわかりませんが、レオノールフィニの繊細で美しい挿絵と共に、何か心に深く積もるような感動を味わえたのです。
  お声をかけてくださった方によりますと、この展覧会のために1冊だけ販売商品として運ばれてきた貴重な本なのですが、フランス語での説明が難しく詳しいところまではわかりませんでしたとの事。 二度と手に入れることは出来ないという1冊・・・。 私には高価過ぎましたが、1度でもページをめくる事ができ、大変有意義な一日を過ごす事ができたというわけです。 

 




MSG: 130 on Fri 24 Jun 2005 18h45(CET) by R***
Subject: Re: レオノール・フィニ展へ 

CORALさん、お久しぶりです。

Bunkamuraがお散歩コースとは、いい場所にお住まいなのですね。
とても貴重なご報告、ありがとうございました。

>1冊だけ販売商品として運ばれてきた貴重な本

手にとって、ご覧になられたわけですね、、、うらやましいです!

Autel様の手があきましたら、またコメントさせていただきますね。
とりいそぎ(といっても、間があいてしまいましたが)失礼いたします。
これからもよろしくお願いいたします。







MSG: 131 on Sun 01 Jan 2006 21h17(JST) by CORAL
Subject: 迎春


 新年 明けましておめでとうございます。
実り多く穏やかな年になりますようお祈り申し上げます。





MSG: 132 on Sun 01 Jan 2006 16h50(CET) by R***
Subject: Re: 迎春

CORALさん、ありがとうございます。
実り多く、激動の年になりそうな予感な2006年です。
サイトの方も落ち着いたら立て直す予定でおります。



そしてみなさま、あけましておめでとうございます。
今年こそは、、、更新アリです。
気長に待っていてくださいね。
どうぞよろしくお願いいたします。










MSG: 133 on Fri 06 Jan 2006 00h20(JST) by 楠桃伝
Subject: John Baxter の著書・A Pound of Paper

こんにちは。
すでにご存知かも知れませんが、お知らせするものです。(2006年1月6日)

精力的な愛書家でもある Baxter 氏の著作・愉快なエッセイの本/本にまつわるエッセイである A Pound of Paper のなかに、オリー女史が登場しています。Baxter 氏のパートナーの Marie-Dominique は、「O嬢の物語」についてのドキュメント映画を作るため、オリー女史に話を聞きます。会見当時九十歳のオリー女史が、往時の思い出を語ります。そして会見の最後では(以下引用、手許の本では356頁です)……。

Marie-Dominique also asked her the most obvious question of all.Had she ever experimented with the rituals described in the book - the whippings,brandings,multiple sex with anonymous partners?
'I would have quite liked to have tried sex with many lovers,' Aury said wistfully.'But Jean was too jealous.And he,I think,would have enjoyed submitting me to the whips and chains.But I didn't care for that.And so we never did.' At the end of the interview,she inscribed two copies of the French first edition - as both Aury and Reage.But not under her real name,which was Anne Desclos;the woman who'd lived with secrets died with them as well.






MSG: 134 on Fri 13 Jan 2006 02h11(CET) by R***
Subject: Re:John Baxter の著書・A Pound of Paper

楠桃伝 さん、貴重な情報どうもありがとうございます。
ご返事遅れて申し訳ございません。

とっても興味深いお話ですね!
Autel様の身体が快復しだい、レス致します。






MSG: 135 on Fri 13 Jan 2006 03h19(CET) by Autel
Subject: Re:John Baxter の著書・A Pound of Paper

楠桃伝 さん、ありがとうございます。
とりあえず快復しました。

1997年12月に撮影されたもののようですね。彼女のなくなる4ヶ月ほど前ということになります。1998年12月に出たジャン・ポーラン読者協会の機関紙には次のようにありました。

Marie-Dominique Montelは、Dominique Aury に−−Auryの申し出によりJacqueline Paulhan [Jean Paulhan の娘] の同席のもと−−テレビのためにインタビューを行った。Dominique Aury はそこでは非常に生き生きと、落ち着いて、そして幸せそうに写っている。1時間半の会話はあらゆるテーマに触れている。これは彼女の素晴らしい横顔を写すテレビ番組になるだろう。
Jaqueine Paulhan は、その日に撮られた写真を見せながら語った。その写真の中には体重35キロしかないが、生き生きと光るその眼の中に、その過去のすべてをたたえてた彼女の姿があった。

引用していただいた、オリーのポーランについてのコメントはどこかで読んだことがあるのですが、この撮影についての記述は見落としていました。情報ありがとうございます。オリーの晩年のインタビューはカナダのTVチームのとった「エロチカ」に収録されているものと、去年TV局のArteで放映された Ecrivain d'O に挿入されたものがありますが、Montelによるこの1時間半にわたるインタビューは、仮に部分的にどちらかに使われたとしても、未公開ということになるのではないかと思います。この録画がどうなっているか、もう少し調査してみようと思います。John Baxterの著書もチェックしてみます。

なかなか生活が落ち着かず更新できない日が続いていますが、数ヶ月でこの2年ほどの「過渡期」が終り、新たに本腰を入れて HdO に取り組めるメドがたってきたました。たまっている資料も紹介したいと思います。皆様、見捨てずによろしくお願いします。





MSG: 136 on Mon 06 Feb 2006 21h06(JST) by 背美
Subject: 始めまして

初めまして、背美と申します。
10歳の頃に母の女性雑誌に載っていた「O嬢の物語」の特集でOが鎖で繋がれているシーンに心奪われてからですからもう30年近くこの世界の住人をしています。秘めた世界の話なので自分独自にその世界を追ってきましたが、今回こちらのBBSを見つけて、また新たな世界が開けたように思います。どちらかと言うと映像的なものを追っていたので、原書の初版本などのお話など大変興味深く読ませていただきました。

さて皆様のお役に立てればですが・・・・。
こちらのBBSで話題に上がっている。TV版DVDですがUS版が手元に一揃い(5本)そろっています。内容の問い合わせ等なら現物を確認してのお答えが出来ると思います(当局に目をつけない程度なら・・・も(笑))。「O」がらみの映像系で手元にあるのは

・DVD:映画版「O嬢の物語」(ノーカットUS版)
・LD :映画版「O嬢の物語」(日本版)
・LD :映画版「O嬢の物語」(日本版・ヘア無修正)
・VHS:映画版「O嬢の物語」(ノーカットUS版)
・DVD:TV版「O嬢の物語」(ノーカットUS版)
・LD :TV版「O嬢の物語」(日本版)
・DVD:映画版「上海異人娼館」(ノーカットUS版)
・DVD:映画版「新・O嬢の物語」(日本版)

と言ったところでしょうか。「第2章」等は別物と思っていますので所有していません。
ちなみに映像になった「O」は私の好みではTV版のクラウディア・セペタがいいですね。コンヌ・クレリーのダイナマイトバディ(この時すでに1児の母!!)もいいですが、見るからに虐められっ子のクラウディア・セペタの泣き顔と小さな胸がお気に入りです。「新・O嬢の物語」はがっかりでした。「O」ががっしりしすぎたおばさんで・・・・・・ストーリーも気になる女の子の学資を出すために資産家の奴隷妻になるみたいな・・・「O」本来の「いわれなき理不尽な戒律」の中に身を沈めていく・・・と言ったテイストは有りませんね。これは日本版しか出てないとのことでしたが、確かにぼかすような場面も無いので「ノーカット」版を探すと言った必要は無いと思います。

印刷物の方もいくつか所有していますのでこちらの方も確認して、次回にでもご報告したいと思います。

これからお世話になると思いますのでよろしくお願いいたします。
背美






MSG: 137 on Tue 07 Feb 2006 18h11(CET) by R***
Subject: Re:始めまして

背美さん、ようこそいらっしゃいませ。

映像の方も探索したいと常日頃思っていますが、なかなか時間のないのが現状です。
いろいろと教えてくださいね。

そういえば、映像方面にお詳しい、やじうまさんとお話があいそうですね。
(やじうまさんはお元気でしょうか。。。)

印刷物の方のご報告もお待ちしております。
こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。








MSG: 138 on Tue 21 Feb 2006 11h31(JST) by 虎-童   E-mail
Subject: TV版「O嬢の物語」

ずーと前 衛星放送でやっていたO嬢の物語、
録画して5本あってのですが人に貸し連絡が取れない状況です。
TV版「O嬢の物語」を購入する方法をご存知の方、助けて下さい。





MSG: 139 on Tue 21 Feb 2006 16h25(CET) by R***
Subject: Re:TV版「O嬢の物語」

虎-童さん、こんにちは。

お探しのTV版ですが、日本のamazonで購入可能なようです。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00022GRIK/


5本セットになっています。







MSG: 140 on Wed 22 Feb 2006 14h46(JST) by
Subject: ありがとうございます。

R*** さん 貴重な情報ありがとうございます。





MSG: 141 on Thu 23 Feb 2006 20h55(JST) by 背美
Subject: 散逸〜!

R*** さん 丁寧なご挨拶ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

さて、お約束の印刷物の件ですが・・・・・見事に散逸していました(T_T)
文庫だけでも5・6種類会ったはずなんですが版の違う講談社文庫の鈴木 豊訳の物が
2冊になってました。

サラ・ブックスの新書版でカバーの名前は「上海異人娼館」になってますが
カバーをはずすと「正・続 O嬢の物語」となっていて、中身は「恋する娘」と
「ロワッシィへの帰還」が収録されています。訳者は長島良三になってます。

英語のペーパーバックで「Story of O」というのも有ります。CORGI BOOKSとか書いてあります。

「キネマ旬報」の1976・3月号ですか。「O」の特集が組まれています。

「新・O嬢の物語」マガジンハウス版かっただけで中身は読んでいません(笑)

あと、「O」では無いのですが今回の捜索でロマン文庫の「イマージュ」「閉ざされた部屋」
「快楽の生贄たち」「背徳の仮面」「ジャックと七人の艶婦たち」。角川文庫の「若きドンジュアンの冒険」「一万一千本の鞭」などが出てきました。

前にかかれていた「スクリーン」の「O」特集号見てみたいですね。
背美




MSG: 142 on Wed 01 Mar 2006 23h22(JST) by Autel
Subject: 背美さん、はじめまして。

背美さん

はじめまして。いつも R*** にまかせてばかりでご挨拶が遅れて失礼しました。

映像資料は私たちはあまり熱心に集めてこなかったのでいろいろな情報助かります。映像関係のページをまとめる際にデータを活用させていただきたいと思います。

文庫本のコレクションが私とだいたいいっしょで、同じ時代に同じ物を読んでいたのだと思いました。

『O嬢の物語』の邦訳は、テキスト的には、3種の訳(渋澤、鈴木、長島)があれば読む分に十分なので、英語版からの重訳の他の訳や海賊版なんかまで私もあまり手を出していません。昔はその辺りの古本市などで無造作に出ていたので、とりあえず買っておいてもよかったのですが...。英語版は私の知る限り3種類の訳が一応読むに耐える訳ですが、最近では一番最初にオリンピア・プレスから出た誤訳の多い版が、コレクションの対象になっているようです。版本の問題は英語版でも、そしてフランス語版でもいろなことがありまる。フランス語版ではテキストそのものが著しく変るということはない(これについては以前に少し書きました)のですが、装丁や挿し絵などの違う版が海賊版も含めていろいろあるのですが、これのコレクションも手を付け出すと切りがないので、今のところはミニマムにとどめています。

スクリーン特集号、最近ごぶさたですが、このBBSの常連でやはり映像関係のスペシャリストのやじうまさんからいただいたものがあり、せっかりいただいた資料をまだ全部まとめていないので、何かまたアップしなければずっと思っているところです。

このところ狼少年状態ですが、前の書き込みで書いたとおり、過渡期状態が終るので、もうすぐサイトを新たに展開していくことができそうです。気長におつきあい下さればありがたく思います。





MSG: 143 on Sun 05 Mar 2006 18h04(JST) by y
Subject: 『writerofo』という映画

はじめまして。
いつも興味深く、拝見しています。
先日、何気にIMDbを検索していると、『writerofo』という映画を発見しました。
どうも「O嬢」の作者を描いたものの様ですが、まだ映画祭で上映された限りで、一般公開はされていないようです。
googleで検索すると、スチールなども見れましたが、O嬢の役は今までで一番上品そうです。
下記は、その制作会社のHPです。
http://www.zeitgeistfilms.com/film.php?directoryname=writerofo




MSG: 144 on Sun 05 Mar 2006 16h40(CET) by Autel
Subject: re Writer of O

yさん、ようこそ。
このBBSの2004年12月19日のMSG 114で少し紹介しましたが、このフィルムは制作後まもなく仏独共同の公営テレビで放映されました。
1時間ほどのセミドキュメンタリーで、作者のドミニク・オリーがHistoire d'O を書いたころの話を再現ドラマ風にしたものを、Histoire d'O の中身をなぞるシーンの断片とともに紹介していきます。小説を全編追うわけではないので、Histoire d'Oの新版を期待すると期待外れなのですが、シーンはなかなかきれいに取れています。またドミニク・オリー役の女優がなかなか魅力的です。
MSG 114の書き込みで、追って内容を詳しく紹介すると約束していたのですが、そのままになってしまっていて、これも宿題です。発売や公開状況がどうなっているのかは、あまり調査していないので分かりません。何か情報を得た方が書き込んでくださればありがたいと思います。
実はフランスのあるサイトに、フィルム全編の海賊版ファイルがアップされていたのですが、今確認しにいったら、さすがにサイトそのものが抹消されてたようです。ミラーサイトもあったような気がしますがどうなっているかブックマークを残していないので確認できません。






MSG: 145 on Fri 14 Jul 2006 00h56(JST) by やじうま
Subject: 映像系

さすがにネタがつきてますか?かなり誰も書かないみたいですね。
フランスの雑誌ですかねNOCTURNO DOSSIER のFranceErosという特集に
クラシックの分類で紹介されました、エマニュエルシリーズと一緒に
最初のジャカン版と第2章が紹介されました。さて
上で紹介されてるWriter of Oは2006年5月にUSでDVDが出ました。
同じく2006年7月28日映画版のジャカン版と第2章がBOXと単品で発売
多分、現在各国で売られてるマスターを使ったものが出されると信じています。
字幕が消せるらしいです。ジャカン版にはインタビューが入ってるそうなので
やっと話してる内容が正確にわかる。
ステファンさんのwww.storyofo.co.ukはなくなったようです。
無くなる数ヶ月前からこのサイトを売ると頭に書いてました売れたのかな?
誰もページを構築してないようです。




MSG: 146 on Sat 15 Jul 2006 17h17(CET) by R***
Subject: re: 映像系

やじうまさん、お久しぶりです。

Autel様引き続き多忙につき、私がレスさせていただきます。
NOCTURNO DOSSIER、日本で手に入るのでしょうか?ぱっと見は、イタリアのカルト映画雑誌、
といった感じですが、如何でしょう。

DVDの情報、さすがにお詳しいですね。ありがとうございます。
インタビュー、とっても興味深いですね!

ステファンさんのサイト、1ケ月位前までは存在していたのですけどね、、、
悲しいです。
Oraclutieは更新が途絶えていますけれど、、、生きています!

今後ともよろしくお願い致します。





MSG: 147 on Sun 20 Aug 2006 01h23(JST) by 背美
Subject: Writer of O 入手しました・・・

ご無沙汰しています背美です。
「Writer of O」入手しました。
本編のイメージ部分はとても綺麗に撮れていますね。
O役の女優さんが少しトウが立っていますが
雰囲気はいいですね。
インタビュー部分の解析はこれからです。
英語の字幕は出ていますので何とかなると思うのですが
きっと原文とかから外れてるんだろうなあ・・・・。

ちなみに、今回 、本編のイメージ部分を見ていて思ったのですが
「O」の肉体的プロフィールって明確に小説内で書かれていましたっけ?
「Writer of O」の「O」役の女優さんは背が高くて胸無しというタ
イプなんですけど、私のイメージでは背が低くて胸は良くてDカップ
というイメージなんですけど・・・・・・・
みなさんのそうぞうはどんな感じですか?






MSG: 148 on Mon 21 Aug 2006 20h54(JST) by Leon   Web Site
Subject: クッションについて

はじめまして、Leonといいます。

私もO嬢の物語の大ファンで、「『O嬢の物語』を読む」を興味深く拝見しております。

その中で、少々気になっている点があります。
それは、第6回のなかの「黒い毛皮のクッションに座らされる。」と
第7回の「尻を背中より高くあげクッションにうつぶせになったOの腹中に・・・」
のクッションというの記述です。

英語訳ではottomanになっていますが、これはクッションではなく、
背もたれも肘掛もついてない椅子(足を乗せるのに使う)ではないでしょうか?
もちろん、座面にはソファと同じように弾力のある上張りがついています。

クッションでも尻を背中より高くあげることはできますが、
所詮それほどの高さはないので、後ろから挿入するには
男性が膝を床につけなければならないので、体勢が窮屈になります。
また、フランスでは床に直接クッションをおくことは
あまりやらないように思えるのです。

原作ではどのようになっているのでしょうか?




MSG: 149 on Tue 22 Aug 2006 18h05(CET) by R***
Subject: re: Writer of O 入手しました・・・

背美さん、お久しぶりです。お元気でしたか?

『Writer of O』入手されたのですね。
確かに雰囲気が美しく、上品な仕上がりになっていると思います。

>「O」の肉体的プロフィール

小説では、他の女性の登場人物の描写に比べ、Oの肉体的描写は限りなく少ないですね。
私のイメージでは、特別小柄でも大柄でもなく、スレンダーでスラリとした体系。
フォトグラファーという職業やレズビアン嗜好からも、何となく少し中性的で、
可愛いというよりは美人タイプ。でも胸はそれなりに(笑)でしょうか。

小説の中から一部抜き出すと(鈴木豊訳より抜粋)、
《彼女は自分のか細い肩やすんなりした上体に較べて、すべすべして、大きくふくれた乳房の重さが、
肩や胸をいかに頼りなげなもろそうな感じに見せるかを心得ていた。》
《コルセットのおかげで彼女の胴はきりっと締まっていたし、その上痩せているので今にも折れそうな
感じだった》


小説を読んで、自分の中のO像を思い描く楽しみがありますね。




MSG: 150 on Wed 23 Aug 2006 19h38(JST) by Leon   Web Site
Subject: 「O」の肉体的プロフィール

Leonです。

>でも胸はそれなりに(笑)でしょうか。

とのことですが、私の想像はちょっと異なります。

以下は澁澤訳からの抜粋です。

《ドレスの胴部は、コルセットで持ちあがった乳房をわずかに
 レースでおおうのみで、ほとんど乳房をむき出しにしていた。》

《コルセットは(中略)乳房のおさまる部分には襠がついていた。
 締めつければ締めつけるほど、乳房は押し上げられ、下から
 襠に支えられて、乳首がますます突き出した。》

《Oは呆気にとられて、指先で乳首をこすっているうちに、
 それが固く勃起してきたのに気がついて、掌でおおいかくした。
 「だめだめ、かくさないで」とステファン卿が言った。
 彼女は手をひっこめて、ソファの背に身体を投げ出すようにした。
 二つの乳房が、彼女のやせた胸に重々しく揺れ、
 それぞれ腋の下の方へゆっくり移動した。》

コルセットでウエストを締められると持ち上がる乳房で、
おおっていた掌を離すとゆっくりと腋の下の方に移動する乳房ですから、
それなりというよりも、かなり豊かな乳房を私は想像しています。

脚については、以下の記述があります(澁澤訳からの抜粋)。

《ウエストまであらわになったOの臀と、腿と、ほっそりした脚に沿って、
 緑色の絹と白い寒冷紗の襞が、滝のように流れ落ちた。》


O嬢を演じた女優のなかでは、Corrine Cleryが
一番そのイメージに合っていると私は思っていますが、
乳房が小さめなことだけがちょっと残念なのです。





MSG: 151 on Fri 25 Aug 2006 18h07(JST) by R***
Subject: Re: 「O」の肉体的プロフィール

Leonさん、はじめまして。

Blog拝見いたしました。
とても素敵な写真と文章の数々で、思わず全部読んでしまいました。

そうですね、確かに胸は大きいようですね。
クッションについてなのですが、フランス語から訳すと、やはりクッションが
一番ピッタリとくるようです。
その当たりの詳しい説明は、Autel様の手が飽き次第レス致しますので、
しばらくお待ちくださいね。




MSG: 152 on Tue 29 Aug 2006 20h31(JST) by Leon   Web Site
Subject: 再び、クッションについて

R***様

Leonです。

>Blog拝見いたしました。
>とても素敵な写真と文章の数々で、思わず全部読んでしまいました。

ありがとうございます。
このように書いていただけると、張り合いがでます。

クッションですが(こだわってます)、これが気になったきっかけは
英訳を読んでいて、以下の部分に気がついたことです。
これはロワッシーでの2日目の図書室での出来事です。

She was seated on a cushion on the floor beside the wood basket,
Monique and Jeanne, also on the floor, across from her. (中略)
He told them to bring the ottoman (it was the same ottoman
on which O had been spread-eagled the night before).
Monique did not wait for further instructions, she kneeled down,
bent over, her breasts crushed against the first and holding
both corners of the ottoman in her hands.

このように、cushionとottomanを使い分けていること、そして、
ottomanの硬さがモニクが自分の乳房を押しつぶす(crushed)
くらいであることを考えると、私にはクッションというより、
足のせ台だと思えるのです。

Autel様にお伝えくださいませ。






MSG: 153 on Tue 31 Oct 2006 22h26(JST) by 深響
Subject: はじめまして!

今日はじめてこちらのサイトにお邪魔させていただきました。
今年の春に澁澤訳の「O嬢の物語」を読んで以来、この本があたしの中での「聖書」となっていたのですが、最近ずっと映画を見ようかどうしようかを悩んでて、なんとなく検索していてたどり着きました。

もうもう、素晴らしいの一語です〜っ!
ぜひともお仲間に入れていただきたいです♪

隅から隅まで拝見したいのですが、パソコンが家族共有スペースにあるもんで、今はちょっと無理……(苦笑)


スキをねらってまた来させていただきますね。




MSG: 156 on Sun 12 Nov 2006 11h37(JST) by 背美
Subject: ご無沙汰でした(・・;)

お久しぶりです。背美です。Oの肉体的プロフィールの件を投げっぱなしでご無沙汰してすみませんでした(・・;)。
確かに小説を読み直して見ると Leon さんやR*** さんの言われているようにOの胸はそれなりに有るかなと思いました。ただR*** さんが言われている「スレンダーでスラリとした体系」ゆえに出る所が相対的に目立って大きく感じるではないかと自分の好みに無理矢理合わせた解釈をしています(ごめんなさい。Dカップぐらいが好みなんです・・・・)。
でも確かにR*** さんが言われている「小説では、他の女性の登場人物の描写に比べ、Oの肉体的描写は限りなく少ないですね。 」というのは大いにうなづきました。彼女自身全編を通して名前で呼ばれることなく「O」という記号で表されてしまうほど存在が希薄なのですがその希薄さが逆にわれわれをここまでひきつけてしまう存在感なのだと思います。
 しかし、Leon さんの「O嬢を演じた女優のなかでは、Corrine Cleryが一番そのイメージに合っていると私は思っていますが、乳房が小さめなことだけがちょっと残念なのです。」のお言葉に「あ、あれで小さい!!!」と思い見直してみたら・・・確かにたいしたことないんですよね。多分始めて映像を見たのが10歳の頃で、その頃女性の裸には免疫がなかったのでおおきいと言う印象をもったまま来ていたのだと思います。
あまり文学的な作品ではなく、単にアダルトな作品ですがOの物語にインスパイヤされたものらしいものが出ていました。このO役の女優さんはLeon さんのおめがねに叶うのではないかと思います。http://othepowerofsubmission.com/home.html
私もまだ予告編と上記サイトをのぞいただけでDVDは現在太平洋上を移動中ですので詳しいことは分かりませんが、届いたらレポートしょうと思います。





MSG: 157 on Thu 23 Nov 2006 17h55(CET) by R***
Subject: お返事遅くなってすみません

Autel様かなり多忙で、、、私の方は体調を崩してしまったりと、
お返事遅れ気味でごめんなさい。


Leonさん、クッションの件、写真を用意したりしたところまでは進んだのですが、、、その後超多忙期に突入してしまい、、、お返事は来月になりそうです。
すみません。。。。
懲りずに気長〜にチェックしてくださいませませ。


深響さん、はじめまして。
私もこの小説は、私にとっての『聖書』です。
この小説がなかったら、Autel様との出会いもなかったと思いますので、それを考えると
とても感慨深いものがあります。
映画版も機会があったら、ぜひご覧になってみてくださいね。
小説に思い入れがあると、最初はあれ?、、、と思うのですが、何度も観ると、映画版にもそれなりの
よさがあります。
またスキを狙っておこしくださいませ〜。


背美さん、おひさしぶりです。
Oについて、作者が続編の序章で書いていることがあります。

《顔も、年齢も、名前も、苗字さえもない、完全なる無名さのなかで、淫売をしてみたい。》

敢えてOの肉体的描写を描かなかったのですね。

上記のサイトの女優さん、とてもかわいらしいですね〜
ロリータ版O嬢という感じでしょうか。
DVD、ご覧になりましたら、また感想でもお寄せくださいましね。




MSG: 162 on Fri 01 Dec 2006 12h53(JST) by 深響   E-mail
Subject: 祝!PCサイトビューア〜♪

携帯をPCサイト対応のものに機種変したので、これからは心おきなくお邪魔できます(^O^)/

R***さん、お返事ありがとうございます(=^▽^=)
映画も近いうち見てみて感想報告します。

ところで、私自身、O嬢を読む前からコルセット愛用者なのですが、(高いので種類はそんなにもってませんが)次に買うなら是非のこと、アンヌ?マリーのところでO嬢がつけたタイプのが欲しいんです!着たときの締まり心地は体で想像つくんですけど、正確なフォルムとか、売ってるところとか、ご存知の方いらっしゃいませんか?
オーダーできるとことかでも…☆
お心当たりの方是非ご一報下さいませ(→o←)ゞ




MSG: 163 on Fri 01 Dec 2006 22h05(JST) by Leon
Subject: ちょっと幼いかな?

ご無沙汰しています。
Leonです。

>上記のサイトの女優さん、とてもかわいらしいですね〜
>ロリータ版O嬢という感じでしょうか。

私も見てきました。
乳房はぴったりなのですが、ちょっと幼い感じですね。
O嬢は大人の女性というのが私のイメージです。

それから、宙刷りになっている画像がプレビューにあるのですが、
アンヌ・マリーの館の舞台で「晒し者」になる場面だとすると
これ、原作だと所謂「逆さ富士」のはずですよね?

深雪さま、レポートしてくださいませ。


R***様

お手数を煩わせてしまって、もうしわけありません。





MSG: 182 on Fri 05 Jan 2007 21h03(JST) by Leon
Subject: コルセットについて

深響さま

Leonです。

アンヌ・マリーのところでO嬢がつけたタイプのコルセットですが、
http://www.corset.jp/をご覧くださいませ。

ここの
http://www.corset.jp/C&Sshownin.htm
では、体にぴったりのものをオーダーメイドできます。

ちなみにhttp://www.corset.jp/voice.htmは
「お客様の声」で、着用者の体験談と画像がたくさんあります。

ご存知でしたらごめんなさい。






MSG: 183 on Fri 02 Feb 2007 18h56(CET) by R***
Subject: 今年もよろしくお願い致します

深響さん、Leonさん、みなさま、ごぶさたしております。
新年も明け、もう2月になってしまいました。
今年こそは更新ありますので、、たまには覗きにきてくださいね。


深響さん、携帯からのアクセス、ありがとうございます。
Oraclutieのサイトは携帯OKなのですが、フランス語の文字化けは仕方がないのでしょうね。
コルセット、すてきですね。
Leonさんご紹介のサイトは、ご存知でしたでしょうか?



Leonさん、ご紹介ありがとうございます。
日本でも、こんなにたくさんのマニアな方がいらっしゃるのですね。
Leonさんのパートナーの方も、ご愛用なさっているのでしょうか。
今後ともよろしくお願い致します。





MSG: 351 on Tue 13 Mar 2007 23h00(JST) by やじうま
Subject: 映像系

なんか、荒らされまくってますね。
TV版の主演とプロデューサー兼監督が組んで”O公爵の館”とかいう
トンでもない映画を作ってました。時間と金の無駄、評価に値しない。
この映画の版権を最初にこいつに渡したやつは、反省と後悔を
してほしいですね。
ジェスフランコがつくったThe Sexual Story Of O (1984)ってのが
USだったかで4月に出ます。
最近コメンタリーを聞いて知ったんですが手塚治虫の虫プロが
73年に作った”哀しみのベラドンナ”は当初O嬢作るつもりで
企画してたそうです。あの絵で構成されたO嬢はちょっと見てみたかった
ですね、映画化権が売れてしまってたのであきらめたそうですが。
途中で中断されたと言われるケネス・アンガー版といい。
変なとこに権利が行っちゃったみたいです。



MSG: 352 on Mon 16 Mar 2009 16h56(CET) by Autel   Web Site
Subject: サイトリニューアルと掲示板の整理

みなさま

せっかく書き込んでいてくださったのに、放置したままスパムの餌食にして、申し訳ありません。
現在サイトをリニューアル中です。

掲示板については、スパム対策も含め、新フォーマットを検討中です。
3月中には、他の記事も含めてまた新たに動き出す予定です。

この掲示板でいただいた宿題についても、お答えしていく予定ですので、しばらくお待ちください。
掲示板の新スクリプトが動くまで、スパム対策のため、申し訳ございませんが、書き込みを停止させていただきます。もうしばらくお待ちください。




MSG: Meta on Thu 19 Mar 2009 by Autel & R***   E-mail   Web Site
Subject: 新掲示板への移転のお知らせ

新掲示板に移転しました。
新掲示板は
http://www.oraclutie.org/hdobbsjp/
です。
詳しくは新掲示板の書き込み、
掲示板新版スタートのお知らせ
をお読みください。
これ以上の書き込みはできません。ログ保存のためこのままの形で凍結します。






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